『シンデレラ』たちの物語は新たな舞台へ

「超アイドルマスターJAPAN」30日は『シンデレラガールズ』のステージイベント「シンデレラガールズステージ~リズムにノッてみた~」からスタート。登壇者は、島村卯月役の大橋彩香、渋谷凛役の福原綾香、諸星きらり役の松嵜麗、緒方智絵里役の大空直美。

ステージは、2015年9月から配信されているスマホゲームアプリ『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』をチームに分かれてプレイし対決するという、「デレステ極めてみた」からスタート。大橋・福原、松嵜・大空のチームに分かれ、それぞれの合計点を競い合った。トップバッターの福原は、自身が演じる凛のソロ曲「Never say never」を選択。以前に松嵜とプレイしたときは『スターライトステージ』で一番難易度の低い「DEBUT」しかクリアできなかったという福原だったが、今回は二番目に難易度の高い「PRO」をプレイし、見事にクリアした。

続く松嵜は『シンデレラガールズ』に登場するユニット・凸レーションに所属する城ヶ崎莉嘉の「DOKIDOKIリズム」を、大橋は『スターライトステージ』のオリジナル楽曲で、5月18日にCDが発売する「Tulip」をプレイし、それぞれ「PRO」の難易度をクリアした。最後にプレイした、『スターライトステージ』の腕前に定評がある大空は、声優の高森奈津美が演じる前川みくの楽曲「おねだりShall We~?」を通常では最難易度となる「MASTER」でプレイ。さすがの腕前を披露してクリアし、会場から歓声が沸き上がるも、最終合計点では大橋・福原チームが勝利。大橋・福原チームは景品として、「iTunes Card」を獲得した。

その後、2016年4月に開校したばかりで、ネット学習による映像授業・レポートが主な学習方法の高等学校・N高で結成されたN高バンドによる「演奏聞いてみた」という、「ニコニコ超会議」ならではのコーナーが行われた。演奏は、『アイドルマスター』のBGM「TOWN」から始まり、ボーカロイド曲の「1925」と「世田谷ナイトサファリ」、そして『シンデレラガールズ』テーマ曲『お願い! シンデレラ」の計4曲を披露した。演奏後、大空は「はじめて『お願い! シンデレラ』をサイリウム振る側になって聞けたのが楽しかった」と、演者ならではのコメントを残した。

ステージの終盤には、N高バンドによるファンファーレにのせて、多くのプロデューサーが待ちのぞんでいたであろう4thライブ開催についての発表があり、会場のプロデューサーからは、割れんばかりの歓声があがった。

なお、『シンデレラガールズ』4thライブは、2016年9月3・4日に神戸ワールド記念ホール、10月15・16日にさいたまスーパーアリーナで開催されることが決定しており、詳細は追って発表があるとのこと。

『ミリオンライブ!』的レポートの数々

『シンデレラガールズ』ステージの次には、『ミリオンライブ!』のステージイベント「ミリオンライブ!ステージ~レポートしてみた~」が行われた。登壇者は春日未来役の山崎はるか、最上静香役の田所あずさ、29日の「THREE STARS!!!ステージ~描いてみた~」にも登壇したMachicoと、所恵美役の藤井ゆきよ。

本ステージは、登壇者がさまざまなレポートをするというもので、まずは「超ドローンブースレポートしてみた」コーナーからスタート。登壇者として名前があったにも関わらずステージに姿の見えなかった藤井が、ドローンにまつわるすべての業務を行う「ドローンゲームス」代表取締役の黒田潤一氏、ドローン芸人の谷+1とともに、ドローンを使ったクレーンゲームを体験できる「超ドローンブース」からレポートを行った。藤井はクレーンゲームで、5分の制限時間内に『アイドルマスター』グッズを手に入れる「ドローンクレーンゲームでアイマスグッズをゲットしてみた」という、読んで字のごとくな企画に挑戦。初めてということもあってか、なかなか思ったように操作できず苦戦するも、最後は黒田氏や谷の協力もあって、藤井自らの操作で景品を手に入れることができた。なお、獲得した景品は『ミリオンライブ!』関連ではなく、『シンデレラガールズ』のキャラクター・新田美波のグッズであった。

続いて行われたのは、「初日レポートしてみた」のコーナー。「THREE STARS!!!ステージ~描いてみた~」でも紹介したイラストをレポートするコーナーで、「ミリオンライブ!賞」に輝いた作品のなかで、春日未来が3周年を記念して指で「3」を表現していることなどに触れた。また、「SideM賞」に輝いたイラストでは田所が、昨年の「ニコニコ超会議」でも同じ企画があったが、『SideM』のイラストは発表していなかったので新鮮でうれしい!と、輪が広がっていく『アイドルマスター』について感慨深そうにコメントした。イラストに続き、Machicoが初日のステージ終了後に「ニコニコ超会議」を回ったことについての感想もレポート。コスプレイヤーの方々と撮影した写真、「武器を持ってみた」ブースの写真などと合わせて感想を述べた。

「初日レポートしてみた」のコーナー終了と同時に、藤井が中継先からステージへと戻ってきて合流。そのまま「食レポしてみた」のコーナーへと移行した。本コーナーは超アニメエリア『だがしかし』ブースで行われている、「人間UFOキャッチャー」でゲットできる「うまい棒」の食レポをするというもので、山崎・藤井の「ゆきぴょんチーム」と、田所・Machicoの「ホリプロチーム」に分かれ、先ほどゲットした新田美波のグッズをかけて勝負した。

食レポでは、「ゆきぴょんチーム」が数あるうまい棒のなかから、1本20円という通常のうまい棒より2倍の値段がするリッチな「プレミアムうまい棒 モッツァレラ&カマンベールチーズ味」と、「めんたい味」をチョイス。ここで藤井が、食レポなら「ごはんが欲しくなる」と言っておけば大丈夫というコメントを残し、会場の笑いを誘った。続く「ホリプロチーム」は、「牛タン塩味」となぜか藤井が食べていた「めんたい味」の食レポを行ったが、4人が入り乱れてさまざまなうまい棒を食べさせ合う自由な場となってしまい、ニコニコ動画のアンケートで「ゆきぴょんチーム」に多くの票が集まるという結果となった。

先日、『ミリオンライブ!』3rdライブツアー「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」が終了したばかりの『ミリオンライブ!』チーム。ステージは終始、3rdライブを通じてさらに絆が深まった登壇者たちの仲睦まじい姿が映し出されたステージとなった。

『デレラジ』『ミリラジ』が夢の共演

「超アイドルマスターJAPAN」ラストを飾ったのは、『シンデレラガールズ』の魅力を伝えるラジオ『デレラジ☆(スター)』と『ミリオンライブ!』に関するさまざまな情報を発信する『THE IDOLM@STER​ MillionRADIO』の合同ステージ「デレラジ&ミリラジ~赤青で混ぜてみた~」。それぞれのラジオでパーソナリティーを務める大橋と福原、山崎と田所の計4人が登壇した。

まず最初に行われたのは「デレラジ&ミリラジそれぞれの話を聞いてみた」のコーナー。本コーナーは交流がありそうであまりなかった『デレラジ』と『ミリラジ』お互いの印象について話すというもの。コーナー冒頭では、お互いを「シンデレラさん」「ミリオンライブ!さん」と呼ぶなど、距離がある様子。距離を縮めるため、「デレさん」「ミリちゃん」と呼び合うことに決めた後に、早速、福原から『ミリラジ』に質問が。内容は、『シンデレラガールズ』関連の別ラジオ『CINDERELLA PARTY!』では、ペペロンチーノなどを収録で食べるため、同じブースで収録している『ミリラジ』に、その残り香はないのかというもの。『ミリラジ』の2人はすかさず「残っています!」と答えるも、いつも何かしらお菓子などのお土産を置いていってくれるというエピソードも披露した。

続いては「10thライブの思い出」というトークテーマから、登壇者4人も出演した「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2015」の思い出を話し合った。福原と田所が、福原演じる凛のソロ曲「Never say never」を一緒に歌った時、お互いがそれぞれのキャラクターを感じながら歌ったという話になると、田所が、次は自身が演じる静香のソロ曲「Precious Grain」を一緒に歌いたいと発言。山崎と大橋も、10thライブでは未来のソロ曲「素敵なキセキ」を披露したが、今度は卯月のソロ曲「S(mile)ING!」を歌いたいと、次に合同ライブがあったときへの期待を口にしていた。

次に行われたのは、『デレラジ』と『ミリラジ』にちなんだゲームを行う「『デレラジ』&『ミリラジ』赤青で対決してみた」のコーナー。大橋・山崎の赤チーム、福原・田所の青チームに分かれて対決し、勝利チームには豪華景品がもらえるとのことで、両チームともはりきってゲームに参加した。最初の対決は、プロデューサーから送られたレッスンをこなしレベルアップしていくという、『デレラジ』名物「マジカルレッスン対決」。

今回のレッスンは、ニコ生のアンケートで回答がちょうど半分に分かれそうな質問をする「50/50(フィフティーフィフティー)レッスン」というもので、まずは赤チームが「アイドルを抱きしめるならライブ前かライブ後か」と質問。ニコ生では「どっちもだよ」というコメントも寄せられていたが、ライブ前が25.7%、ライブ後が74.3%と50/50には遠い結果となった。続く青チームは「あなたは水になりました。アイドルに飲んでもらうならライブ前? ライブ後?」と質問。赤チームふたりから「どういうことなの?」「青チーム大丈夫ですか?」とツッコミを受けながらも、結果はライブ前46%、ライブ後54%と絶妙な数字をたたき出し、勝利を収めた。

続いての対決は、『ミリラジ』名物「キャット&チョコレート対決」。このゲームは、プレーヤーが引いたカードに書かれた問題について、所持するアイテムカード3枚の中から、問題カードに書かれた指定枚数のアイテムカードを使ってアドリブエピソードを作り、解決するというもの。今回は『アイドルマスター』にちなんだ問題が複数用意された。

両チームとも、引いた問題に対して、所持するアイテムカードを使ったアドリブエピソードをいくつか披露したが、なかでも圧巻だったのは、青チームが回答した「ライブの当日、衣装が1着もない」という問題。1枚のアイテムカードを使い解決するというお題だったが、「着物」のカードを所持していた青チームは、「着物を着用して出演する」という運も味方につけた完璧な回答を披露。ニコ生のアンケートでも圧倒的な支持を集め、景品の「紫芋タルト」と「紫芋カントリーマアム」を手にした。

本ステージが「超アイドルマスターJAPAN」2日間の最後ということで、登壇者4人が「ありがとうございました」とあいさつした後、本イベントではお決まりとなった「JAPAN」の掛け声を会場・ニコ生視聴者全員で叫び、イベントは幕を閉じた。

『アイドルマスター』としての繋がり

なお、『アイドルマスター』『シンデレラガールズ』『ミリオンライブ!』『SideM』という、『アイドルマスター』コンテンツとしての団結力を強めるために、「超アイドルマスターJAPAN」では2つの連動企画が行われた。

一つはチーム対抗アイマス選手権、もう一つは登壇キャスト20名によるバックボードへのサイン。前者は、「超お絵かきチャレンジ だいたい合っている」で使用しているニコニコ静画へ投稿されたイラストの検索機能を使い、福笑いにチャレンジするという企画。「765チーム」「SideMチーム」「シンデレラガールズチーム」「ミリオンライブ!チーム」に分かれて対決した本企画は、「765チーム」が14秒、「SideMチーム」が1分50秒(失格)、「シンデレラガールズチーム」が28秒、「ミリオンライブ!チーム」が2分43秒という結果に。貫禄を見せつけ勝利した「765プロチーム」には、「ニコニコ超会議2016」の目玉企画「超歌舞伎」にちなんだ「歌舞伎セット」が贈呈された。

そして、後者のサイン企画は、登壇したキャスト20名全員が、ステージの背面ボードにそれぞれサインしていくというもの。所属事務所や経験年数が違えども、『アイドルマスター』という名前が付くタイトルで活躍するアイドルたちが、何も書かれていなかったボードをサインで埋め尽くした。「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!」で作品の垣根を越え、ライブで共演してきた『アイドルマスター』というコンテンツは、これからさらなる繋がりをみせる――そんな期待が持てた2日間となった。

「超アイドルマスターJAPAN」登壇キャスト20名のサイン