PIPERは、人気ゲームのマインクラフトを通じて電子工作の基本を学ぶキットだ。基本的にはマインクラフトそのものだが、PIPERとして子どもに教える「お約束」は以下の感じだろう。

■電源の入れ方
充電済みのモバイルバッテリとスピーカーを、Raspberry Piとディスプレイに接続。スピーカーのスイッチを入れ、緑のランプが付いたらモバイルバッテリのボタンを押す。これでPIPERが起動する。

■終了・中断の方法
遊べるのはモバイルバッテリが切れるまで。電源が切れそうになる前にゲームを終了して、「Shutdown」を選ぶ。それからモバイルバッテリのボタンを押して電源を落とし、スピーカーのスイッチを切る(スピーカーも充電が必要)。スピーカーとRaspberry Piの接続を外して、親に充電をお願いする。中断する場合は、ゲーム中に真ん中のボタン(マウスホイールクリック)してメニューを表示した状態にすればよい。

電源を切る前にメインメニューに戻って、右上の赤い電源ボタンを押す

「Shutdown」という赤い電源ボタンを押すと20秒くらいして画面が暗くなり、青くなってまた暗く。青い状態になったら、モバイルバッテリのボタンを押せば電源が切れる。スピーカーのスイッチも切って、モバイルバッテリを外して親に充電をお願いするというルールを決めておくとよい

時間が来たらゲームは中断。この場合は、ゲーム中にマウスのホイールを押して現れるメニューで、左上の「Main Menu」を押す。もうちょっと遊びたいという場合は右下の「Back to Game」を押す。ただ、ホイールボタンの反応はいまひとつよくない

ゲーム中のヒントは相棒が教えてくれるが、ところどころにある「i」の前で右クリックすると表示される(英語)

通常のマインクラフトではアイテムを作る工作台だが、PIPERではここで現実の工作を行う……ということをきちんと教えてあげないと、PIPERを使う意味がない

親子の約束として「一日一時間」でもいいと思うが、モバイルバッテリの容量が6,600mAhしかないので、おそらく3時間から4時間でイヤでも遊べなくなる。バッテリ切れで動かなくなると、「保存できない」「PIPERが壊れてしまうかも」と教えておくとよいだろう。

どうしても起動しなくなった場合は、PIPERのOSやソフトウェアが入っているmicroSDカードに、PIPERのイメージファイルをコピーすることになる。「今までのセーブデータ」が消えるので、初めからやり直しだ。

次回の第3回では、ストーリーモードで遊んでみる。様々なパーツを使って、電子工作の基本を学ぶところまで紹介しよう。