ポイント5: キャリアアグリゲーションはあるか?

さて、ついにSEと6sを比較する上で避けて通れない項目が来てしまった。キャリアアグリゲーションである。SEを利用する上で一番のネックなのが4G LTE-Advancedに対応していないためキャリアアグリゲーションが利用できない点。人ごみのなかでも通信速度や通信の安定性向上が期待できる技術だけに使えないのはやはり不便だ。

現状、キャリアでは4G LTE-Advanced対応エリアを増やしている状況のなか、2016年3月に発売された機種で対応していないというのは残念すぎる。ここさえ対応されていれば、SEに乗り換える決めてになったのに……。

Appleのサイトより。SEはLTE-Advancedだけでなく、MIMOにも対応していない

結論:とかくこの世はままならぬ

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はたしてどちらの機種を選ぶのか?

使い勝手と機能の面から筆者の個人的な意見を交えつつ6sとSEを比較してきたが、ユーザーの使用目的やiPhoneに何を求めるかで選択肢が変わってくるので、どちらがいいかは一概には言い切れない。

筆者は悩んだ結果、iPhone SEをメイン機として使うことにした。

思い切りが良すぎる? いやいや、苦渋の選択である。選んだ理由としてはやはり、4インチサイズならではの取り回しの良さから。しかし、6sもすごくいいデバイスなので実はまだ悩むところではあるのだが。サブ機として使おうかな……。このあたり、優柔不断のウダウダ系ならではだ。

結局、小さいiPhoneを選択したが、やはりサイズ感がちょうどいい

今回はSEをチョイスしたが、もし6sやPlusといった6シリーズを使っていてサイズに違和感を覚えることがないなら、正直なところSEに買い換える必要性はないだろう。ただ、サイズはもちろん、機能面および価格面でもバランスよくまとまっている点は魅力的。iPhoneユーザーのなかに一定数いるに違いない「小iPhone派」にはぜひ使ってもらいたい端末だ。