年齢や興味にあわせた専用アプリ

G・U・M PLAYの専用アプリは、iOS 8.0以上、Android 4.4以上の対応だ(Bluetooth 4.0以降を搭載した端末)。アプリの基本となる機能は「MOUTH CHECK」と「MOUTH LOG」のふたつ。MOUTH CHECKは、その名の通り「歯みがきを採点」する機能だ。歯科衛生士の歯ブラシの動きを研究し、「正しい動き」にどれだけ近いかを点数で表示する。

歯ブラシを動かすピッチなどで「みがき方」を採点。歯を一本一本みがくように、小刻みに、丁寧にブラシを動かすと「BEST」が出やすかった

一方、MOUTH LOGは歯みがきの回数や時間などを、あとからチェックできる「歯みがき日誌」のような機能。表示期間は日・週・月・年ごとに切り替え可能で、みがいた回数ごとに棒グラフで表示される。棒の長さは「一回でみがいた時間」、棒の色は「歯みがきの点数」を示す。また、棒をクリックすると、口内の歯を16エリアに分割した歯のモデルを表示。「歯みがきの点数」をはじめとしたデータをもとに、みがき残しが多いエリアなどが一目でわかる。

毎日の歯みがきをデータ化。いつでも「自分がみがき残しやすいエリア」をチェックできる

みがきで音楽演奏?

歯みがき採点機能を利用して、「歯みがきがしたくなる」エンターテインメント系アプリも3種類用意されている。

ひとつは、歯ブラシの動きで画面上の楽器を演奏する「MOUTH BAND」。MOUTH BANDは「SONG MODE」と「FREE MODE」というモードがあるが、今回体験したのはSONG MODE。音楽にあわせて、正しいみがき方でブラシを動かすことで得点を稼ぐ音楽ゲームだ。良いみがき方を続けると、曲を演奏する楽器が増えて画面エフェクトが派手になっていく。一方、悪いみがき方をすると、増えた楽器が減り、さらにブーイングが起きる。アプリには最初から有名な楽曲がいくつか用意されているが、スマートフォンに入っている音楽データでもプレイ可能。「お気に入りの音楽で歯みがき」することで、歯みがきの面倒さを減らせそうだ。

ちなみに、今回は体験していないFREE MODEでは、「ギター」「チェロ」「バイオリン」「ドラムセット」から楽器を選択し、自由に演奏できる。

ゲームスタート時は一台だった楽器が、良いみがき方を続けることで最大3台に増える。ゲーム途中には「みがく場所」の指示もあり、バランスよく歯をみがけるのもポイント

ゲームに熱中して、強くみがきすぎると画面が赤くなり「TOO HARD」の警告が

子供と一緒にモンスター退治

子供向けのゲーム「MOUTH MONSTER」も用意されている。歯をみがくことで、菌をモチーフにしたモンスターを倒すゲームだ。プレイ時間は「1分」と「3分」から選べる。一人で歯みがきができる子供は3分モード、親が仕上げみがきをする子供は1分モードといった使い分けだ。

ゲームステージはランダムで変化するほか、朝昼晩で登場モンスターも違う。ゲームの最後には「ボスキャラ」が出現するが、このキャラクターを倒すと「モンスター図鑑」に登録される。歯みがき嫌いな子供も、ゲームのためにがんばろうと思わせる工夫が随所に見られた。

ポップでカワイイモンスターが大暴れ。ステージは口内をイメージしており、カメラが右をむいたら右側の歯……と、バランスよく歯をみがける工夫がしてある

ステージ最後には強い「ボス敵」が登場。ボスを倒すとモンスター図鑑にコレクションされる

なんと、ゲーム中に子供の顔を撮影する機能もある。子供が歯みがき中のカワイイ顔を集められるほか、子供が歯みがきをサボった日もわかってしまうかも?

忙しい朝こそ効率よく

最後のアプリはニュースを読み上げる「MOUTH NEWS」。アプリを立ち上げると、歯をみがいている間だけ、現在地の天気や気温、ニュース、占い、自分の地域の「ごみ収集日」を表示させられる。歯みがきをやめるとニュース表示も止まるため、「ニュースを読むために最後まで歯をみがく」ようになる。また、忙しい朝に「歯みがき」と「情報収集」を同時にできるのも、良い着眼点だろう。

【左】画面上部に天気や温度、中央にはニュースなどの情報、そして画面下には歯みがきをした時間と、みがく歯のエリアが表示される 【中】歯みがきをやめるとニュースも見られなくなるため、歯をみがかざるえない? 【右】歯みがき時のニュースや情報をゆっくり読み直したい場合は「アーカイブ」で再閲覧可能

歯をもっと大事に

サンスターの片山裕一氏

体験会では、サンスター オーラルケアカンパニー マーケティング部 GUMブランドマネージャー部長の片山裕一氏が登壇し、歯みがきの重要性について説いた。

片山氏によると、口内に発症する「歯周病」は、心筋梗塞といった重篤な病気も引き起こす危険なもの。このために、歯みがきをがんばっている人も。とはいえ「みがいている」と「みがけている」は別の話。たとえ歯医者で歯みがき指導を受けても、家で「これで正しくみがけているのか?」と不安に感じる人も多いのだという。

G・U・M PLAYは、歯科衛生士によるブラッシング方法をデータ化したことで、だれでも正しい歯みがきを習得可能とした。過去の記録をさかのぼり、自分が苦手な歯みがきエリアなどを把握することもできる。G・U・M PLAYを使用すれば、「やらなくちゃ」という義務感があった歯みがきを「やりたい」と思えると、G・U・M PLAYの有用性をアピールした。