タフボディの安心感
取材当日は、前日までの雨で地面などのコンディションは良くはなかった。土は所々ぬかるんでおり、ジップスライドの着地点に敷かれたウッドチップも湿っている。普段使っているデジタルカメラなら、万一のことを考えて取り出すのを控えてしまいそうな環境だ。
実際、この取材中にも、"うっかりと濡れた草むらや土に落としてしまう"、なんていうシーンが何度もあった。普通のデジタルカメラなら壊れてしまったかもしれない。だが、FR100は防水・防塵のタフさが特徴のカメラ。さらに1.5mの水深で60分間の連続使用が可能で、あらゆる方向からの水の直接噴流にも耐えられる(IPX8・IPX6の防水性能、IP6Xの防塵性能)ので、少々の水濡れなどまったく気にする必要はない。
取材開始時は、カメラ大丈夫かな? と気にしていたが、よじ登ったり、綱渡りしたり、滑り降りたりと、アクティビティが過酷になるにつれ、カメラのことを気にかける余裕がなくなっていく。かなりハードな使い方をしてしまったのだが、トラブルになることはなかった。
ちなみに、落下強度も1.7m(合体時は1.3m)の耐衝撃性能で、-5℃の耐低温性能なので、スキーや冬キャンプにも連れて行ける相棒になってくれるだろう。
撮った写真をスマホへ自動転送
FR100は、スマートフォンと強力に連携する。美しい景色や楽しいショットが撮影できたら、SNSやメールで感動を共有したいもの。FR100の「エクシリム オートトランスファー」を利用し、事前にスマートフォンに専用アプリをインストールして設定をしておけば、撮影した画像を自動的にスマートフォンへ転送してくれるのだ。これなら、スムーズに画像を共有できる。
思い出ムービーで話題に花開く
そして、オススメしたい機能が「ハイライトムービー」だ。レジャー帰りの夕食で、あれが楽しかった、これが大変だったと話をするのも醍醐味のひとつ。そんなトークの呼び水にぴったりなのがこの機能。大量に記録された静止画・動画から、おすすめをFR100が自動的にセレクト。エフェクトやトランジションによる演出で、15秒~1分のフルHDムービーを自動生成してくれるのだ。BGMは7種類が用意されている。
FR100の本体だけで、BGM付きハイライトムービーを作れる |
ここで効いてくるのが、前述した「必要か?」と思っていた数秒のムービーだ。命綱をつける瞬間や、細いロープに1歩を踏み出す瞬間、頼りなげに縄を握る瞬間など、静止画だけでは伝えきれない臨場感が、数秒の動画があることでありありと伝わってくる。ぜひ大容量のmicroSDカードを用意して、動画も楽しんで欲しい。
今度の休みは、カバンにFR100をつけたまま、どこに行こうか。過酷な環境にもしっかりとついてきてくれるFR100は、そんな風に思わせてくれるデジタルカメラだ。