米Sony Electronicsは3月29日(現地時間)、35mm判換算で24~600mmの光学25倍ズームレンズを搭載したデジタルカメラ「RX10 III」を発表した。価格は1,500ドルで、5月の発売を予定している。日本国内での発売については明らかにされていない。
RX10 IIIは、1型・2,010万画素の「Exmor RS」センサーと、光学25倍・24~600mm(35mm判換算)で絞り開放値F2.4~F4の「ZEISS Vario-Sonnar T*」レンズを搭載。2015年8月に発売された「RX10 II」は光学8.3倍・24~200mmでF2.8通しのズームレンズを搭載した製品だが、それを大きく上回る高倍率ズーム仕様となっている。
RX10 IIIのExmor RSセンサーは、DRAMを一体化した積層型のCMOSセンサーで、RX10 IIの際に導入されたものと同じ仕組み。画像処理エンジン「BIONZ X」との組み合わせにより、40倍・960fpsのスーパースローモーション動画撮影、1/32,000秒の歪み防止(Anti-Distortion)高速シャッター、4K動画撮影(QFHD 3,840×2,160ピクセル)が可能となっている。
AF性能は最短0.09秒を実現。シャッター速度4.5段分の手ブレ補正機能を備えている。最望遠600mm時の最短撮影距離は72cm、撮影倍率は0.49倍。ISO感度は標準でISO100~12800、拡張でISO64/80に対応。連写性能は最高で14コマ/秒。EVFは約236万画素の有機EL式。背面の液晶モニターは3型・約123万ドットでチルト対応。
本体サイズはW132.5×H94.0×D127.4mm、重さは1,095g(バッテリーとメモリースティック PRO Duo含む)。ちなみに、RX10 IIのサイズと重さはW129.0×H88.1×D102.2mm/813gだ。