スイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2016」にて、カシオ計算機は、特別仕様となる腕時計を3モデル発表した。概要は既報の通りだが、ここでは現地で収めた実機の写真をお届けする(以下の写真はすべて、クリックすると拡大表示)。
G-SHOCK「MR-G」20周年記念モデル
耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の最上位シリーズとなる「MR-G」からは、MR-G発売20周年を記念した「MRG-G1000HT」が登場した。近年のBASELWORLDで発表される特別仕様のMR-Gは、日本の伝統や甲冑をテーマにしてきているが、今回のMRG-G1000HTでは「鎚起(ついき)」を用いている。鎚起は、金属板を鎚(つい、ハンマー)で立体的に打ち延ばす金工技法だ。
ベースモデルは「MRG-G1000」で、ケースとバンドにチタン素材を採用し、ハイブリッド時刻取得システムを装備。従来の「マルチバンド6」(世界6局の標準電波を受信して自動的に時刻を合わせる)だけでなく、GPSによる正確な時刻取得に対応している。世界限定で300本、税別価格は700,000円、日本では2016年6月の発売予定だ。
G-SHOCK「MT-G」特別仕様
フルメタルのG-SHOCKとして人気の「MT-G」からは、海底に眠る宝物を意味する「Sunken Treasure」をモチーフにした「MTG-G1000AR」が登場。長く使い込んだヴィンテージ感を演出するために、ローズゴールドIP処理の上にブラックIP処理を重ね、さらにブラックIP処理の一部を意図的に削っている。
ベースモデルは「MTG-G1000D」で、上記のMR-Gと同じくGPS電波と標準電波によるハイブリッド時刻取得システムを搭載する。日本では7月の発売予定で、税別価格は215,000円。特別仕様モデルではあるが限定ではなく、通常のラインナップに加わるとのこと。
地球と宇宙の間を表現した「OCEANUS」特別仕様
「Elegance, Technology」をコンセプトにした「OCEANUS」(オシアナス)の特別仕様モデルは、地球と宇宙の間に広がる外気圏の神秘的な美しさをテーマにしたチタン素材のフルメタル「OCW-G1100S」だ。
UTC(世界協定時)との時差を表示したベゼルには、プラス部分がブルー、マイナス部分がブラックという2色成形セラミックを採用。文字板にかかったグラデーションによって、地球から外気圏までの色の変化を表現した。インデックスやインジケーターには、再結晶ブルーサファイア、天然ダイヤモンドといったストーンを贅沢に配している。
ベースモデルは「OCW-G1100」で、こちらもGPS電波と標準電波によるハイブリッド時刻取得システムを搭載。デュアルコイルモーターによって針の動きを高速化し(ワールドタイムの時刻切り替えなどが速い)、さらに緩急をつけた針の動きなど表現にもこだわった。世界限定200個で、日本では6月の発売予定、税別価格は420,000円。