iPad Proには「Pro Display」として、それまでのiPadと差別化した美しい表示クオリティを実現しているが、9.7インチモデルには、さらに新しい「True Toneディスプレイ」が搭載された。
この機能は、可視光センサーによってiPadが利用されている場所の照明の色味を検知し、自動的にディスプレイの色温度を変化させる機能だ。これは、我々が普段の生活の中で目にする「紙」と同じように、白の見え方が変化するのだ。
例えば、蛍光灯の下では、白い紙は白く見えるが、白熱電球の下では、真っ白な紙はすこし黄色みがかって見える。こうした環境光による色温度の変化を、iPadのディスプレイでも自動的に再現する仕組みだ。
iOS 9.3では、日没後にブルーライトを抑えるNight Shift機能も用意されており、ハードウェアとソフトウェアで、「白を白く見せない技術」を実現する初めてのタブレットになった。
もちろん、写真編集やグラフィックスを扱う際には、色が正確に再現されている必要があるため、これらの機能をオフにすることができる。