「アクティブ・ラーニング」という言葉がよく聞かれるようになった。ここでいう“アクティブ”とは、運動する・体を動かすということではなく、“能動的”に学習するということだ。たとえば、大学授業における「グループディスカッション」「協働研究」「グループ発表」といった流れがこれに当たる。「クイズ形式の授業」などもアクティブ・ラーニングに加えてよいだろう。このアクティブ・ラーニング分野において、強い自信をみせているのがレゴエデュケーションだ。
280ピースのブロックとプログラム用ソフトのセット
レゴエデュケーションはブロック玩具のトップ企業、レゴ社の教育事業部門のこと。ブロック玩具とプログラミング機器を組み合わせた教材「レゴ WeDo 2.0」を4月から発売する。
この教材は280ピースのブロック、2つのセンサー、モーター、プログラミング用ソフトウェアなどで構成され、課題にそったモデルを組み立て、パソコンやタブレットを使ってそのモデルに特定の動作を設定する。
レゴエデュケーション 日本代表 須藤みゆき氏は、「日本には20,000校におよぶ小学校があるが、3年間で2,000の教育機関にレゴ WeDo 2.0を30,000台導入したい。強気な目標と思われるかもしれないが、アクティブ・ラーニングの教材として確固たる自信がある」と話す。それを裏付けるように「“主体的”“協働的”に学習でき、高いモチベーションで効果的な学び体験を与えられる」と教材への自信を示した。
実際にこの教材を使った小学校5年生の授業を見学させていただいた。驚いたのは、授業を担当する先生が課題の番号を示し「それでは始めてください」と合図しただけで、生徒たちがすぐさま作業に取りかかったこと。通常こうした授業では、最初に先生が工作の目的や手順、注意点を解説し、その後生徒たちが実作業に取りかかるというイメージを持っていたので、正直、目を見張った。