KDDIとカカクコムは3月10日、食べログが提供する飲食店向け予約台帳アプリ「ヨヤクノート」の拡販などを行う合弁会社を4月1日に設立すると発表した。

「食べログ」サービスは月間7192万ユーザー(2015年12月実績)を抱えており、飲食店業界の業務支援に事業を拡大する第一弾として2月にヨヤクノートのリリースを発表した。予約台帳サービスの競合には、先日伊藤忠らから3億円の資金調達を発表したトレタや、POS連携を発表したebicaなどがある。合弁会社の称号は未定で、KDDIが51%の株式を取得、カカクコムが49%となる。

ヨヤクノートは、食べログや電話、メールで受けた予約情報を確認・更新でき、顧客情報もタブレットで一括管理できるが、タブレット端末を導入していない飲食店にとっては、端末の導入が課題となる。そこでカカクコムとKDDIはタブレット端末と、必要なアプリの初期設定や、飲食店ごとに異なる利用制限などの設定をキッティングした上で、セットで提供する。また、KDDIが提供する決済ソリューション、販促システムなどの総合的なビジネス支援を行うとしている。

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なお、合弁会社の設立合意による大枠は決まっているものの、詳細な事業内容などについては「さらなる協議・検討を行う」としており、2016年度に改めて細部を案内するとしている。