CPUはAtom x7-Z8700、メモリは2GB固定、ストレージはeMMC 32GB

ポータブックの、PCとしての基本性能を見ていこう。CPUには、Intel Atom x7-Z8700(1.6GHz)を搭載する。Atom x7-Z8700は、開発コードネーム「Cherry Trail」と呼ばれていたCPUで、Atomシリーズでは初めて14nmプロセスで製造される製品だ。

前世代のBay Trail-Tに比べてCPU性能が向上したのはもちろん、統合されているGPUがインテルの第7世代から最新の第8世代になり、描画性能もアップした。Atom x7-Z8700の基本動作周波数は1.6GHzだが、Intelバースト・テクノロジーにより、最大2.4GHzまで向上する。クアッドコアCPUではあるものの、1コアで2スレッドを実行するHyper-Threadingテクノロジーは搭載していないため、同時に実行可能なスレッドは4だ。

メモリは2GBで、増設はできない。ストレージは32GBのeMMCで、いわゆるSATA対応のSSDに比べると読み書きスピードは遅い。スペック的には、一般的なWindowsタブレットに近いものだ。CPU性能にはそれほど不満はないのだが、メモリとストレージはそれぞれ4GB・64GB程度は欲しかったというのが正直なところだ。

ノングレア液晶で目に優しい

液晶は8型で、解像度は1,280×768ドットである。ノングレア加工されているため、外光の映り込みが抑えられている

視野角の広さもまずまずだが、画面が全体的にザラついている印象を受ける

液晶は8型で、解像度は1,280×768ドットである。最近はモバイルノートPCでも、フルHD以上の解像度の液晶を搭載する製品が増えているので、解像度的には見劣りするが、8型ならこれくらいの解像度で十分だ。

画面の表面はノングレア加工されており、外光の映り込みが少ない点は評価できる。写真などを表示する場合は、いわゆる光沢タイプの液晶のほうが鮮やかで見栄えがするが、屋外で使う場合などは、外光が映り込んで見にくくなることが多い。主に仕事で使うのなら、ポータブックのようなノングレア液晶のほうが嬉しい。液晶の上部には、約200万画素のWebカメラとアレイマイクが搭載されており、ビデオチャットなどに利用できる。