2月1日(現地時間)、MicrosoftはSMB(中堅・中小規模企業)ユーザー向けに、「FastTrack for Office 365」を提供することを公式ブログで発表した。

同社は2014年から「Office 365」のスムーズな導入や移行、活用をサポートする本プログラムを提供し、2015年10月には更なる機能強化を発表していたが、以前は150ライセンス以上のOffice 365ユーザーが対象だった。本日から50~149人のOffice 365 Small Business(Business Essentials)ユーザーに機能提供が行われる。

FastTrack for Office 365が実現する顧客へのアプローチをイラスト化したもの(公式ブログより抜粋)

FastTrack for Office 365は、Web経験を通じてツールやリソースを提供し、導入準備や支援、活用促進などを行う企業やMicrosoftパートナー向けプログラム。今回の提供範囲拡大により、クラウドサービスへの移行を検討している中小規模企業はFastTrack for Office 365を通じて、移行時のメリットや課題を確認できる。

Microsoftは米ガートナーのCloud Emailについての調査レポートを引用し、「すべて企業や分野でGoogle AppsよりもOffice 365がリードしている」とアピールしながら、FastTrack for Office 365の拡充による2016年度の売り上げ増加を目指している。クラウドサービスは多くの企業に浸透しているが、数年前からSMB向けクラウドサービス市場が注目を集めていた。

阿久津良和(Cactus)