米Intelは1月14日(現地時間)、2015年度第4四半期(2015年10月~12月)決算を発表した。データセンターグループとInternet of Thingsグループが12月期の過去最高を記録。PC需要の低迷が響いて増収減益ではあったが、売上高・利益ともにアナリストの予想を上回った。

12月期の売上高は149億ドル(前年同期比1%増)、純利益は36億ドル(同1%減)、1株あたりの利益は0.74ドルだった。粗利益は64.3%で、1.1ポイントのダウン。以下は事業グループ別の売上高。

  • クライアントコンピューティンググループ: 売上高88億ドル(前年同期比1%減)。プラットフォームの出荷数が16%減、平均販売価格が17%増だった。内訳は、デスクトッププラットフォームが出荷数9%減で平均販売価格9%増、ノートブックプラットフォームが出荷数10%減で平均販売価格6%増。"Skylake"こと第6世代Intel Coreプロセッサの採用が拡大し、11月末時点でデスクトップ/ノートブック・プラットフォームの過半数を14nm製品が占めるようになった。タブレットの出荷数は33%減だった。
  • データセンターグループ: 売上高43億ドル(前年同期比5%増)。プラットフォームの出荷数が7%増、平均販売価格が1%減だった。
  • Internet of Thingsグループ: 売上高6億2,500万ドル(前年同期比6%増)。
  • ソフトウエア&サービス: 売上高5億4,300万ドル(前年同期比3%減)。

2015年度通期では、売上高554億ドル(前年度比1%減)で、純利益が114億ドル(同2%減)、一株あたりの利益は2.33ドルだった。クライアントコンピューティンググループは売上高322億ドルで8%減。データセンターグループは売上高160億ドルで11%増。PC市場の停滞の影響を受けた1年であったのが、通期の数字に現れている。

2016年度第1四半期(2016年1月~12月)については、非GAAPベースで売上高141億ドル(±5億ドル)、粗利益率を62%(±2%)と予測している。