新年の風物詩とも言える年賀状。もらうと嬉しいものですが、正月休みを利用して帰省や旅行をしていた、正月もなく忙しく働いていた、なんとなくぼんやりしていたらうっかり返事を書き忘れてしまった……など、もらいっぱなしの年賀状を持て余している方も多いのではないでしょうか。今回は、今更年賀状を送るわけにもいかないし放っておくのも心苦しいし、という人のために、寒中見舞いを送る際に便利なサイト・アプリを紹介します。

そもそも寒中見舞い、年賀状に比べるとあまり馴染みの無い習慣ですが、いつごろ送るのが正しいのでしょうか。日本郵便広報担当の方にきいたところ、「一般的には、松の内~立春に送る挨拶状が"寒中見舞い"です」とのこと。松の内は地方によって違うことが多いですが、多くの場合(特に関東では)1月7日なのでそれに準じることが多い模様。立春は一般的に2月4日とされるので、1月7日以降、2月4日までは寒中見舞いとして送るのが正しいようです。

では、寒中見舞いはどんなデザインのものを送ればいいのでしょうか。こちらも日本郵便広報担当の方に聞いたところ、「弊社サイトでもテンプレートを公開しているのでそちらをご覧いただければと思うのですが、多くの場合、干支を使わず、時節を表すイラストになっています」とのこと。年賀状では主役を張った今年の干支・申(さる)ではなく、雪景色など季節を表現したものが多くなっていますね。

ここからは、これから寒中見舞いを出すにあたって便利なサイト&アプリを紹介していきます。

日本郵便 年賀郵便.jp

日本郵便 寒中見舞いテンプレート一覧

言わずと知れた日本郵便の運営する年賀状特設ページ。年賀状に比べればさすがにスケールダウンしますが、先ほど広報担当の方がコメントされた通り、寒中見舞いのテンプレートもしっかり用意されています。

テンプレートの画像をそのままダウンロードして自宅のプリンターで刷ることもできますが、「はがきデザインキット(ウェブ版)」を使用すると、メッセージ部分をカスタマイズすることができます。

デザイン面の印刷だけでなく、宛名面の印刷や投函も代わりに行ってくれるサービスが提供されているので、最小限の手間で気軽に出すことが可能。自分の用意した写真や画像だけを全面に配置することもできるので、ちょっと自分らしくカスタマイズしたい人にもオススメです。

また、「はがきデザインキット(スマートフォンアプリ版)」を使用すると、自分の手書き文字を配置することもできます。価格は1枚120円、写真用紙の場合は1枚160円(いずれもハガキ代・宛名印刷込み)。1枚から注文することができるなど小回りがきくので、特に少部数を送りたい人にオススメです。

グラフィック 寒中見舞い印刷

グラフィック 寒中見舞いテンプレート一覧

デザイナーなら一度はお世話になったことがあるかもしれない、印刷通販のグラフィックが提供する寒中見舞いテンプレート。「こだわり編集」機能で、文章や写真をカスタマイズしたり、フォントや配置を調整したりして発注することができます。「こだわり編集」にはレイヤーやマスク機能など本格的な機能が搭載されており、フォントもモリサワフォントが選べるなど、デザインにこだわりたい人にオススメです。オプションで宛名印刷や投函も代行してもらえます。

価格は4枚発注で1枚あたり295円、40枚発注で1枚あたり92.5円(いずれもハガキ代込み、宛名印刷は1枚あたり+8円)。デザイナー諸氏には今更……と思われてしまうかもしれませんが、印刷発注では多く刷るほど安くなるので、30枚、40枚、と枚数多く刷る必要のある人にオススメです。

カメラアプリ「aillis」

aillis

上述のものとは毛色が違いますが、LINEの公式カメラアプリ「aillis」も、フランクな間柄の方への返礼には便利です。

同アプリで使用できるフォントの中にはヒラギノ角ゴやヒラギノ明朝などの本格的な書体まであり、手書き調や筆文字をはじめ100種以上のフォントが無料で使用可能となっています。そのほか、1万種以上のスタンプや100種以上のフレームで写真を加工することができ、加工した画像はLINEに直接投稿できるので、寒中見舞い以外にも、結婚、誕生祝いなど各種グリーティングカードを作るアプリとしても使うことができます。

色々と組み合わせるのが苦手、面倒、という人には、有料で新年や冬の挨拶に使えるデザインフレームも用意されています。LINEの宛先さえ知っていれば、宛名を書いたり投函したりという手間もなく、ひとこと添えたい場合も簡単に追送できるので、気軽に送ることができますね。アプリおよび利用は無料(アプリ内課金あり)。グリーティングカードとしてだけでなく画像の加工ソフトとしても使えるので、普段から入れておいても便利なアプリといえそうです。

新年早々モヤモヤするのは気分が悪いもの。「寒中見舞い」で、年賀状もらいっぱなしのモヤモヤをサクッと解消してみてはいかがでしょうか。