説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『JavaScriptってオフにしたほうがいいの?』という質問に答えます。
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JavaScriptはプログラミング言語の一種で、おもにWEBブラウザ上でなんらかの処理を行うために利用されます。ページを読み込むタイミングで実行されれば、画像を動かすなどそのページに動的な要素を提供できるため、多くのWEBサイトで活用されています。表計算やワープロとして機能する「Googleドライブ」のように、高度な機能を実現するものは特に「WEBアプリ」と呼ばれますが、JavaScriptで記述されていることに変わりはありません。
逆にいうと、それらJavaScriptで記述されたコンテンツは、JavaScriptをオフにしていると動作しません。WEBサイトは情報をチェックできればじゅうぶん、そもそもWEBブラウザ(Safari)はあまり利用していない、という場合にはオフにしても困ることはないでしょう。ユーザの属性に応じた広告も表示されなくなるため、WEBページをすっきりとさせる効果もあります。オフにする手順はかんたん、『設定』→「Safari」→「詳細」の順に画面を開き、「JavaScript」スイッチを緑から白に変えるだけです。
ただし、JavaScriptはページデザインを支える存在です。小さい画像をタップするとメイン画像が切り替わる、といった処理にも利用されているため、WEBページでできることはかなり少なくなります。しつこい広告などの問題はあるものの、いまやWEBページの表現手法として欠かせない存在でありページ上に配置するボタン類にまで利用されるほどですから、JavaScriptをオフにしてしまうと困ることのほうが多くなっています。
もしWEBページをシンプルに表示するためにJavaScriptをオフにしようと考えているのであれば、別の方法を検討すべきかもしれません。WEBページを表示したときURLバー左横に現れる「三」をタップすると、広告類を取り除き本文だけを表示する「リーダーモード」を活用するほうが現実的でしょう。