レピュテーションへの活用に関しては、「Oracle Social Cloud」を活用することで、情報収集の時間が従来の約半分に抑えられるようになった。これによって分析やチューニングに時間を割けるようになったという。また、さまざまな評判をモニタリングすることでネガティブな意見への対策が行えるようになり、早期のクレーム・不備対応が行えるようになるという効果もあった。

「実際に不満をSNSでつぶやいていたお客様をたまたま特定できたため、担当者が対応したところ納得していただけて、丸く収まったという例がありました」と吉村氏は実例を語る。

ツールを活用し、定量化された数値を相対的・絶対的に解析することで、気づきを得ることが重要だという。従来は1件ずつの評価が点でしかなかったものが、解析によって面で考えることができるようになった。その結果、注力対象となったのがオウンドメディアだ。

解析によって点から面へと具体的な思考が可能になった

インベスターズクラウドでは電子書籍を含めて4つの書籍を出版しているが、これらのコンテンツがSNSにおけるユーザーからの評価向上に貢献していることが分析によりわかった。オウンドメディアからの問い合わせは、その時点ですでにナーチャリングされているという効果があり、クロージングにかける期間を短縮できた。今後は映画コンテンツのリリースも決定するなど、オウンドメディアにはより注力して行く予定だ。

「Oracle Marketing Cloud」でリードナーチャリングやOne to Oneマーケティングを実現

「Oracle Social Cloud」を活用した集客とともに、営業管理システムの自社開発も行った。そのシステムと「Oracle Marketing Cloud」を連携させ、顧客のランクづけを従来型の人為的なルールによるランクから、適正なロジックで処理されたランクにした。それは、「Oracle Marketing Cloud」による、リードナーチャリングの導入だ。集客後のプロセスを自動化して人為的な作業を最小限に減らすことを目的として、今後も各システムと連動させる予定だという。

自社聖営業支援システムと「Oracle Marketing Cloud」で目指すリードナーチャリング

さらに、ソーシャルな情報とマーケティングオートメーションを活用することで、One to Oneマーケティングを実現する仕組みも強化している。

「反響をいただいた中で、スタイリッシュな物件に"いいね"をしてくださった方にはスタイリッシュな物件の資料を送り、利回りの高い物件を閲覧しているようならば利回りの高い物件の情報を送ります。その方が東京の物件を閲覧しているならば、営業担当者が東京で利回りの高いスタイリッシュな物件を提案する。最初にどういう物件がいいですか、と入らなくてよいので早いのです」と吉村氏はコンバージョン最大化への目論見を語った。

ソーシャルとマーケティングオートメーションで実現するOne to Oneマーケティング

SNSへのコンテンツリリースをメインとしたことで、速い段階でコンテンツをリリースし、その反応に合わせて問題点を改善した修正版をリリースしなおすというような形で、スピーディな対応ができるようになったともいう。企業側の主観的な目線でリリース時に完璧を目指してリリースが遅くなるということがなくなったのだ。

「今後、営業の業務をロジカルに処理し、最大の結果を出すためにOracle Social CloudやOracle Marketing Cloudを積極的に活用して行きます。またDMP(Bluekai)による広告反応率の向上にも期待しています」と吉村氏は講演を結んだ。