ウォークマンやスマホとつなげて楽しむ

ウォークマンやスマートフォンの連携させてみた感想もお伝えしよう。CAS-1は通信機能として、Bluetooth 3.0とNFCをサポートしている。BluetoothのコーデックはSBCとAACに加え、ソニー独自のLDACを利用できる。apt-Xには非対応で、ウォークマンやExperiaとの連携を重視していることが伺える。

NFCを内蔵しているので、ウォークマンなど対応機器とのペアリングをあっさり簡単に行える

さて、実際にウォークマン ZX100をLDACコーデックでつなげ、ハイレゾ音源(PCM)を幅広く聴いてみた。筆者の感触としては、USB接続と比べまったく同一ではないが、遜色ないレベル。ブラインドテストをされたら、極めて高い不正解率をマークする自信がある。とりわけ、ノラ・ジョンーンズのようなアコースティック系のボーカルは澄みきっていて、より雑味がない印象すら受ける。

USB接続のPCからBluetooth接続のウォークマンに入力を切り替えると、音量が下がるのは気になったが、こうした製品レビューの目的でもなければ、そうそう頻繁にPCとウォークマンを切り替えて曲を鳴らすこともないだろう。

スマホアプリ「SongPal」のセレクタ画面(左)。CAS-1はWi-Fi、AirPlayに非対応なのが残念。iPhoneからつなげるときもSongPalを介してのBluetooth接続となる(右)

前面のUSB A端子にUSBメモリーを挿しても、音源を再生できる

PHA-2と同等のヘッドホンアンプも内蔵

また、スピーカーをドライブするアンプとは、まったく別にヘッドホンアンプを搭載していることも、CAS-1の価値を高めている。もちろん、ともにフルデジタルアンプだ。2つのアンプは基板も独立しており、ヘッドホンアンプにはDACチップの「PCM1795」をはじめ、同社のPHA-2(2013年10月発売)と同じ主要パーツを採用している。

CAS-1のセンターユニットには、ゲイン切替スイッチが備わっており、300Ωの高インピーダンスヘッドホンもドライブできるという。休日はスピーカーから音を出したいが、平日の夜遅くはそうそう大音量は出せない。会社から帰宅して、リラックスするような時間帯に使ってみたい。

左がスピーカーアンプ、右がヘッドホンアンプの基板。きょう体中央に仕切りを設け、互いに干渉しないように搭載している

まとめ

さて、冒頭に一体型スピーカーの話をしたが、物理的に左右がセパレートしたスピーカーシステムは、やはりいい! 製品企画については、Wi-Fi対応を検討してもらいたいのが一つ。そしてもう一つ、ヘッドホンアンプを省いた、よりリーズナブルなモデルの登場を期待したい。

日ごろ、イヤホンやヘッドホンでばかり聴いているせいか、スピーカーから放たれる良音質がとにかく新鮮。かつてオーディオコンポに10万円、20万円と平気で投入してきたオジサン世代はもちろん、スマホ中心の音楽生活を送っている若い人にも自宅で着座して聴いてもらいたい。