最後に、VAIO S11のベンチマーク結果を紹介しよう。テストに使った試用機のパーツ構成は以下のとおりだ。発売前の試用機を利用しているため、製品版とは異なる結果が出る可能性がある点を予めご了承いただきたい。

■試用機のスペック
OS Windows 10 Pro 64bit
CPU Intel Core i5-6200U(2.30GHz)
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD(PCI Express接続)

試用機のシステム情報

Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)の結果については、以下の表のとおりだ。スコアのなかでも「メモリ」と「プライマリハードディスク」の結果が高い。ちなみにWindows 10ではDirect3Dのテストが正常に行なわれないため、「ゲーム用グラフィックス」のスコアが正しく表示されない。

Windowsシステム評価ツールの結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)

VAIO S11
プロセッサ 7.4
メモリ 8.2
グラフィックス 6
ゲーム用グラフィックス
プライマリハードディスク 9

「Windowsシステム評価ツール(Win.SAT.exe)」の結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)

CPUの計算性能を計測する「CINEBENCH」でも、39.13fpsとかなり高めの結果が出ている。以前別の記事で取り上げたVAIO Pro 13 | mk2のCore i7-5500U搭載モデル(30.24fps)を上回るスコアだ。第6世代のCore i5-6200Uは前世代Core i7-5500Uに匹敵する性能を持っていると言えるかもしれない。

「CINEBENCH R15」ベンチマーク結果。左がCore i5-6200U搭載のVAIO S11、右がCore i7-5500U搭載のVAIO Pro 13 | mk2

ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリード(Seq Q32T1)で2173MB/秒という結果に。デバイスマネージャーでストレージを確認したところ、サムスン製のAHCI版M.2 SSD「SAMSUNG SM951」の256GBモデル(MZHPV256HDGL)が使われていた。PCI Express (第3世代)接続ということで、爆速な結果だ。

「CrystalDiskMark」ベンチマーク結果(写真左)。デバイスマネージャーを確認したところ、ストレージにはサムスン製のSM951(AHCI版)が使われていた

総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 8」では、以下の結果となった。CPUとストレージの性能が高いだけあって、モバイルPC向けCore i5らしからぬ高いスコアが出ている。

日常的な作業の快適さを計測する「PCMark 8」の「Home conventional 3.0」ベンチマーク結果

ゲームやクリエイティブ系ソフト使用時の快適さを表わす「PCMark 8」の「Creative conventional 3.0」ベンチマーク結果

「3DMark」では、もっとも負荷の高い「Fire Strike」(DirectX 11相当)で、「871」というスコアだった。重量級のゲームをプレーするには厳しいが、小~中規模クラスの3Dゲームなら問題なくプレーできる性能だ。

「3DMark」ベンチマーク結果

ゲーム系ベンチマーク「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」と「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」を試してみたところ、解像度1,280×720ドットなら快適にプレー可能で、1,920×1,080ドットなら画質調整でなんとか楽しめるといいた評価が出ている。本来VAIO S11はゲームを楽しむためのノートPCではないが、11.6型クラスのPCとしては高いゲーム性能で、仕事の合間の息抜き程度には楽しめそうだ。

「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」ベンチマーク結果

■「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」ベンチマーク結果
1,280×720ドット 1,920×1080ドット
標準品質(ノートPC) 7267(とても快適) 4525(普通)
最高品質 5983(快適) 3418(普通)

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク キャラクター編」ベンチマーク結果

■「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク キャラクター編」ベンチマーク結果(DirectX 9
1,280×720ドット 1,920×1080ドット
標準品質(ノートPC) 5050(とても快適) 2815(やや快適)
高品質(ノートPC) 3479(やや快適) 1911(設定変更を推奨)
最高品質 2421(普通) 1343(設定変更が必要)

ベンチマーク中にCPUの温度を計測してみたところ、最高温度は78度だった。多少熱くはなっているが、CPUの最大温度である100度にはまだまだ余裕がある。VAIO S11はVAIO Pro 11と比べてCPUの冷却ファンが大型化しており、排熱量は2倍に向上しているとする。ベンチマーク中でも本体が部分的に熱くなるようなことはなかった。

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク キャラクター編」を1時間ループ再生したときのCPUの最大温度は78度だった

まとめ - 「非常によくできた」モバイル機

軽量コンパクトなモバイルノートPCのなかにはパフォーマンスの低いモデルもあり、ある程度割りきって使うもの、というイメージを持っている人も多いのではないだろうか。VAIO S11は、11.6型の小型ノートPCでありながら13.3型のハイエンドUltrabookにも匹敵する性能を持っている。

価格帯も、ハイエンド機としてVAIO OWNER MADEの通常モデルで最小11.5万円程度から、SIMフリーモデルで約12.5万円からと、それなりのお値段だが、外観の作りこみやインタフェース、重量、パフォーマンスなどを総合すると、価格も高いとはいえず、非常に"よくできている"印象だ。堅牢性も高く、外出先でもバリバリと作業をこなせるに違いない。モバイル用途かつ、性能面で妥協したくない人におすすめの製品だ。

製品名 VAIO S11(VAIO OWNER MADEモデル)
CPU Core i7-6500U(2.50GHz)/Core i5-6200U(2.30GHz)/Core i3-6100U(2.30GHz)
メモリ 4GB/8GB
ストレージ 512GB SSD(PCI Express接続)/256 SSD(PCI Express接続)/128GB SSD(SATA接続)
光学ドライブ
グラフィックス Intel HD Graphics 520
ディスプレイ 11.6型ワイド液晶(1,920×1,080ドット)
バッテリ駆動時間 約15時間(JEITA 2.0)
インタフェース USB 3.0×2、USB 3.1 type C×1、D-Sub15ピン、Gigabit対応有線LAN、SDXC対応カードスロット、microSIMカードスロット(SIMフリーモデル)など
メモリースロット SDXC対応カードスロット
サイズ/重量 W284×D190.1×H16.4~19.1mm/約920~940g
OS Windows 10 Home/Pro(64bit)
ソニーストア価格 114,800円(最小構成時・LTE非対応)から