世間がiPhoneのフォロワーであることに違和感

「NuAns NEO」は単なるODM製品ではない。星川氏は「スマートフォンの開発自体はODMに頼れば簡単である。だが、我々のコンセプトと合致しないため、一からすべてを見直して設計した」という。そこにはフリーランスエンジニアである長山純一氏とジャーナリストの本田雅一氏の存在が大きい。ハードウェア面は長山氏の、使い勝手や既存のスマートフォンにあった問題点などは本田氏の協力を仰いだことで「NuAns NEO」は生まれた。

開発に携わったフリーランスエンジニアの長山純一氏

同じく開発に携わったジャーナリストの本田雅一氏。参加理由として「世の中がiPhoneのフォロワーになっている部分に違和感を抱いていた」と語る

星川氏によると「NuAns NEO」は各スマートフォンベンダーは端末の薄さを争っているなかで、持ちやすさやホールド感を重視し、後述するケースやバッテリーの装着位置、ボタンの配置などにこだわって開発を進めたとのことだ。

SoCに関しては前述したとおりだが、内蔵メモリーもContinuum for Phoneの条件を満たす2GBを搭載している。また、スマートフォン利用でもっとも困るバッテリー問題に関しても、3,350mAhと比較的大容量のため「約2日間は充電しなくても大丈夫。(Snapdragon 617搭載のため)Quick Chargeにも対応した」と星川氏。また「カメラ性能は追いかけても切りがない」と述べながらも13メガピクセルの広角レンズを搭載し、大人数が並んだ写真も簡単に撮れるとアピールしていた。

主なスペック

参考価格

iPhone 6sのカメラ機能と比較し、広角レンズの長所をアピールしていた