説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneでバーチャルツアーするときの対象都市をどうやって見つけるの?』という質問に答えます。
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iOSの『マップ』アプリには、3D風に再構成した衛星写真を使い、都市上空を飛行機から眺めるかのような立体感ある地図を楽しめる「3D Flyover」という機能が装備されています。ピンチイン/アウトすれば拡大・縮小でき、回転も可能ですから、建物の裏側に回り込むことも可能です。
3D Flyoverのデータはクラウド(Appleのサーバ)に存在し、必要に応じてダウンロードされます。クラウド上のデータは事前の告知なしに更新/追加されることがあり、iOSのアップデートやiPhone/iPadの発売と必ずしも連動しているわけではありませんから、気がつけば対象都市が増えているという可能性もあります。
実際、10月下旬には3D Flyoverの対象都市に静岡と長崎が追加されました。iOS 9のリリースは9月16日、iPhone 6s/6s Plusの発売は9月25日ですから、静岡・長崎の追加との因果関係はなさそうです。さらに10月末には広島と岡山、京都、大阪、名古屋と仙台もくわわり、今後も増えそうな勢いです。
3D Flyover対象都市は、マップ上に「3D」というマークが表示されます。ある程度縮尺が小さくなければ表示されないため、iPhoneの画面に1つの県が収まる程度の縮尺まで調整してみましょう。前述した都市の市庁所在地あたりに「3D」という文字が現れるはずです。
ところで、3D Flyoverには名所旧跡を自動的に巡回する「Flyoverツアー」という鑑賞モードが用意されて います。この機能に対応しているかどうかは、地図上では見分けがつきにくいものの、都市名を検索すると「○○を3D Flyover表示」という文字が現れることで区別できます。ツアーを鑑賞できるようになるには、3D Flyover対応後しばらく時間がかかるようで、2015年11月時点で日本における対象都市は東京と札幌、静岡と長崎のみです。