2014年6月、ついに東京が「マップ」シドニー(オーストラリア)などの都市がサポートされていたものの、日本では富士山付近のみという状況が続いていた。

しかし、都市としての東京全域をFlyoverで閲覧できるわけではない。行政区分としての「東京」は、23区からなる特別区を指すが、Flyoverではサポートしていない部分が含まれる。東京23区であるにもかかわらず、「マップ」で見ても鳥瞰できないのだ。

Flyoverが対応するエリアは公表されていないが、「マップ」で試行錯誤するといくつかの法則が見えてくる。まずは「川」。大田区から多摩川を南に渡ると、Flyoverの立体的な衛星写真が急にのっぺりとすることがわかる。これは行政区分が東京から川崎市に変わるのだから理解できる。しかし、東京スカイツリー付近から北へ向かい荒川を渡ると、23区内であるにもかかわらずFlyoverではなくなってしまう。川が地図データ収集の境界線になっていることは確かだ。

幹線道路も境界線になっている。JR高円寺駅付近はFlyover対象外だが、環状7号線を越えて都心部へ向かうと、急に建物が立体的になる。環状7号線の内と外では、Flyoverの対応が異なるのだ。

Flyoverのエリア内に入ったかどうかは、「マップ」の画面下にある3Dボタンを見ればわかる。エリア外からエリア内に入ると、3Dボタンは一瞬「Flyover」と表示したあとビルの形に変化する。しかし、エリア内からエリア外に出るときはビルの形のままなので、周囲の建物の変化で知るしかない。

操作手順をカンタン解説

1 マップの表示範囲にFlyover対象エリアが入ると、3Dボタン近くに「Flyover」の文字が現れ、ボタンの形がビルに変わる

2 東京23区内といえど、Flyoverエリア内とはかぎらない。明確な基準はないが、幹線道路(環状7号線など)や河川(荒川など)がひとつのめやすになっているようだ

3 環7の内側から外側を眺めたところ。それなりの高層建築物があるはずだが、Flyoverの対象エリア外のためのっぺり見える

4 首都高堀切ジャンクション付近。荒川を越えたとたん、首都高が2D表示に変わってしまっている

(提供:iPad iPhone Wire)