前回のバージョンアップではユーザインターフェイスに大変更が行われたiOSだが、今回のiOS 8は細部が変更されるにとどまった。"パッと見"は同じで操作の感覚は保たれるが、よく見ると細かい部分が改良されているというイメージだ。

標準装備の地図アプリ「マップ」もその例に漏れない。東京や横浜など日本の主要都市で「Flyover」が利用可能になったのはiOS 7のときだが、iOS 8では上空から都市観光気分を楽しめる「Flyoverツアー」の対象都市に東京がくわわった。「カレンダー」との連携が強化され、イベント内に地図を表示できるようにもなった。一方でUIに大きな変更はなく、操作性もiOS 7のときとほぼ同じだ。

しかし、よく見ればUIが変わっている。画面下部のバーから「3D」ボタンが消え、現在地を表示するための矢印ボタンと、詳細画面を表示するための「i」ボタンしか残っていない。通常モード(2D)から3Dモードに切り替えるときには、詳細画面から「3Dマップを表示」を選択するよう仕様が変更されたのだ。

では不便になったかというと、そうではない。2D→3Dのモード切り替えをすばやく行う方法として「指2本フリック」が用意されている。操作はかんたん、画面上のどこかをを指2本で上方向へドラッグすればOK。そうすると、地図は瞬時に3D表示に切り替わるはず。2D表示に戻す場合はその反対、指2本で下方向へドラッグすればいい。詳細画面から操作するよりスピーディーにモード変更できるので、ぜひおぼえておこう。

操作手順をカンタン解説

1 iOS 8の「マップ」は「3D」ボタンが廃止され、2D→3Dの表示モード切り替えは詳細画面から行うことが基本だ

2 詳細画面を開くのが手間な場合は、地図上を指2本で上方向にドラッグすると、瞬時に3Dモードに切り替わる

3 3D→2Dのモード変更は、地図上を指2本で下方向にドラッグすればいい

(提供:iPad iPhone Wire)