JVCケンウッドは11月10日、ハイレゾ対応ヘッドホン「WOOD 01(HA-SW01)」「WOOD 02(HA-SW02)」をJVCブランドから発表した。発売は12月上旬、価格はオープンで、推定市場価格(税別)はWOOD 01が70,000円前後、WOOD 02が50,000円前後。

WOOD 01とWOOD 02は、ハイレゾ対応ヘッドホン「CLASS-S」シリーズの第2弾。同社では長年、木を振動板の素材とするウッドコーンスピーカーをリリースしてきているが、今回発表された2製品は、その技術をヘッドホンに導入したものだ。

厳選したウッド素材を採用するプレミアムモデル「WOOD 01」

「WOOD 01」

WOOD 01は、φ40mmのウッドドーム振動板を採用するポータブルヘッドホン。1T(テスラ)を超える磁束密度を持つハイエナジー磁気回路を用い、ウッドドーム振動板を強力にドライブする。

振動板の背後には、ユニット内の反射音を吸収・拡散するためのウッドプレートを配置。振動板の前にはブラスリングを配置することで、制振性を高めた。

また、繊細な空間表現のために、ウッドバッフルや響棒、制振ウッドプラグなどに厳選した木製パーツが使われている。ハウジングは、天然の木材を積層して形成。自然な音の広がりと臨場感を実現している。

「WOOD 01」の構造

再生周波数帯域は8Hz~45kHzで、インピーダンスは56Ω。出力音圧レベルは105dB/mWで、最大許容入力は1,500mWだ。ケーブルは着脱式の両出しタイプで、長さは1.2m。素材はOFCが採用されている。ケーブルを除いた質量は約360gだ。

WOOD 01のと同一の基本性能を持つスタンダードモデル「WOOD 02」

「WOOD 02」

WOOD 02は、ドライバーなどの基本部分はWOOD 01と共通ながら、ウッドパーツの素材などを変更することで低価格化を図ったスタンダードモデル。周波数特性など、基本スペックはWOOD 01と共通だ。ケーブルを除いた質量は約320gとなっている。