デルは11月5日、法人向けデスクトップPCとなるVostroOptiPlexについて、新モデルを発表した。スペックなど概要に関しては別記事に譲り、ここでは発表会の様子をお伝えする。

当日展示された新機種 SFF筐体のVostro 3252

左がミニタワーのVostro 3650、右はSFF筐体のVostro 3250

左がOptiPlex 7040、右がOptiPlex 5040。キーボードは利用者認証を行うスマートカード対応を展示していた

OptiPlex 7440AIO。企業向けという事もありWindows 7ステッカーが貼られている

デル クライアント・ソリューション統括本部 統括本部長 山田千恵子氏

まずはデルの山田氏が、働き方の変化とデスクトップPCの立ち位置をまとめた。

「デル入社から20年を振り返ると、当時のオフィス環境と今のオフィス環境や働き方もはまるで別物となっている。以前の(オフィスワーカーの)仕事は9時から5時まで自分の席で自分のパソコンを使うことであり、食堂やコーヒーショップで仕事をするというのは論外だった」(山田氏)という。

インテルとの共同で調査した結果も引用し、公共スペースで仕事を行う平均時間が2時間、在宅の方が生産性が高いと感じる割合は59%に達する。こうした流れを受け、オフィスのスペースも減っているそうだ。この変化はITの進化によって生まれた。

公共スペースでの仕事はともかく、個人的には「自宅の方が生産性は高いのか」と思うところはあるが、仕事環境が変化し、働き方が多様化しているのは間違いない

働き方の多様化に伴い、オフィスワーカーが必要とするクライアントPCにも変化が生まれており、デルはすべての用途に応える多彩なラインナップを提供していると強調する。エンドポイントの重要性が失われることはなく、新モデルの中小企業向けエントリデスクトップPC「Vostro」、および長いライフサイクルや管理性、セキュリティにフォーカスした「OptiPlex」を刷新したと、その背景を説明した。

ちなみに、デルの調査によれば、オフィスにおけるデスクトップPCの使用率は非常に高く(77%)、デスクトップ+ノートPC(2-in-1、タブレット)という併用のケースが多いそうだ。

デルのクライアントPCは、働き方に合わせた多くのモデルを取り揃えている

その中でもデスクトップ機は3製品群あり、今回はプロフェッショナル用途以外のVostroとOptiPlexを刷新