説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneを胸ポケットに入れるときの向き、どっちがいい?』という質問に答えます。

***

正直、どちらでもいいと思いますが……そう答えてしまうと話が続きませんので、マジメに考えてみました。もちろん、好みの問題で正解はありませんから、あくまでひとつの見解と理解してください。なお、対象機種は現行モデルのiPhone 6/6sとします。iPhone 5s以前のモデルを含めると条件の幅が広すぎますし、iPhone 6 Plus/6s Plusは胸ポケットに入りそうにないからです。

結論からいうと、背面を手前(自分の胸)に向けて入れたほうがよさそうです。理由は3つあります。

ひとつは、美観上の問題です。iPhone 6/6sの背面上部には、いまひとつ評判がよくない「白い線」があります。胸ポケットが深ければ隠れますが、出てしまうと……ポケットチーフ的な効果を期待するのならば、比較的すっきりしている前面を見せるほうがいいのではないでしょうか。

二つ目は、眼前にいる人に対する配慮でしょうか。いちど胸ポケットから見えるレンズの存在に気付いてしまうと、カメラを向けられているようで落ち着かない、と感じる人もいることでしょう。前面にもFaceTimeカメラ(フロントカメラ)もありますが、レンズが小さいのでさほど気になりません。レンズ部分を下にして収める方法もありますが、前述した「白い線」が見えますし、iPhoneを取り出すとき誤ってホームボタンを押すとSiriが反応してしまいます。

三つ目は、フラッシュ対策です。設定次第ですが、アクセシビリティ機能で「LEDフラッシュ通知」をオンにしていると、通知を受けるつどフラッシュが明滅します。この明るさはかなりのもので、間近で見るとくっきり残像が残るほどです。フラッシュ部分を自分向きにしておけば、眼前にいる人の迷惑になりません。

胸ポケットをiPhoneの格納場所にする場合、カメラを相手向きにしないほうがよさそうです