A20のラインアップとまとめ
最後に、ラインアップを整理しておこう。A20は、本体カラーと同色のハイレゾ・ノイズキャンセリングに対応したイヤホンを同梱した「A20HN」とノイズキャンセリング非対応のイヤホンを同梱した「A20」の2シリーズを用意している。
「A20HN」シリーズには、内蔵メモリ容量が64GB、32GB、16GBの3モデルをラインアップ。カラーバリエーションはメモリ容量によって異なり、64GBモデルにはチャコールブラックとシルバーの2色が、32GBにはビリジアンブルー、チャコールブラック、ボルドーピンク、シルバーの4色が、16GBにはビリジアンブルー、シナバーレッド、チャコールブラック、ライムイエロー、ボルドーピンク、シルバーの6色が用意されている。
「A20」シリーズは、内蔵メモリ容量16GBの1モデルのみで、カラーバリエーションは、A20HNの16GBモデル同様、ビリジアンブルー、シナバーレッド、チャコールブラック、ライムイエロー、ボルドーピンク、シルバーの6色が用意されている。
ソニーストアの直販価格は「A20HN」の64GBモデル(NW-A27HN)が42,880円、32GBモデル(NW-A26HN)が32,880円、16GBモデル(NW-A25HN)が27,880円。「A20」の16GBモデル(NW-A25)が22,880円(すべて税別)。
シリーズ | A20HN | A20 | ||
製品名 | NW-A27HN | NW-A26HN | NW-A25HN | NW-A25 |
容量 | 64GB | 32GB | 16GB | 16GB |
付属イヤホン | ハイレゾ・ノイズキャンセリング対応 | 通常モデル | ||
カラー | 2色 | 4色 | 6色 | |
直販価格(税別) | 42,880円 | 32,880円 | 27,880円 | 22,880円 |
A10がローズピンク、シルバー、ブルー、ブラックの4色展開だったのに対し、A20シリーズではカラバリが6色に増加。また、A20HNには本体と同色のイヤホンが付属し、より幅広い層にハイレゾウォークマンを広めたいという意気込みと本機にかける真剣さを感じる。
ただし、最上位の64GBモデルが従来どおりのシルバーと黒系の2色展開となる点が気になった。色で訴求するのはカジュアルなエントリー層向けのみというのも理解できるが、今回のシリーズで支持を集めそうなシナバーレッドなど、1色でも多く選択肢があればよいと思った。
A20はコンパクトプレーヤーとしては抜群の音質で、付属のハイレゾ・ノイズキャンセリングイヤホンも高性能。ハイレゾ非対応のプレーヤーに比べると高価ではあるが、これから高音質音源を楽しみたいと考えている人は購入して後悔することはないだろう。ハイレゾの入門機としては完成度の高い製品だ。
個人的には、音質を追求したいがZX1やZX2はサイズが大きいと考えている人にもぜひ注目してもらいたいと思う。A10に比べ、ベーシックな部分で音質が向上しているので、高性能イヤホンを組み合わせれば、ハイレベルの音質を実現することも十分可能となった。高性能イヤホンを所有している人は、たかがコンパクトモデルなどど思わず、ぜひ一度試聴してみてほしい。
気になったのは、ハイレゾ・ノイズキャンセリングイヤホンが付属していないものが16GBモデルだけであることだ。A20HNに付属するハイレゾ・ノイズキャンセリングイヤホンは、1万円台のイヤホンとしてはよくできているものの、XBA-A3などの高級機に比べるとややもの足りないのも事実。すでにお気に入りの高級イヤホンを所有しているユーザーなど、このハイレゾ・ノイズキャンセリングイヤホンを必要としない層もいるだろう。ソニーストア限定でよいので、16GB以上の容量を持つモデルも、ぜひハイレゾ・ノイズキャンセリングイヤホンなしで販売してもらいたい。