WordやPowerPoint、OneNoteなどについても問題なく利用できた。解像度とスペックが低めであることから、複数のソフトを同時に利用するのは厳しいのではないかと思っていたが、Excelの表をWordに貼り付ける程度の操作であれば、キビキビと動作する。データ量の多い文書になると多少重くなるが、軽めの作業なら十分なパワーだ。資料の確認という点では、8.9型の本機の方がノートPCやデスクトップPCよりも手軽にOfficeを起動でき、扱いやすい。

Wordは縦向きの文書を読むのに最適

PowePointではスライドや図形がタッチで操作しやすいというメリットがある

OneNoteはメモを残すのにも確認するのにも便利だ

WordにExcelの表を貼り付けている様子。複数のソフトを同時に起動しても、レスポンスは良好だ

一方で、やはり解像度1,280×800ドットの液晶ディスプレイではデスクトップが狭く、じっくりと作業するのには向いていない。メインマシンがあるなら長時間作業はそちらをおすすめするが、WN891単体で"じっくり"系の作業に利用するなら、外部液晶ディスプレイに接続してデュアルディスプレイ環境で運用するのがいいだろう。

microHDMIケーブルを利用することで、手軽にデュアルディスプレイ環境を構築可能だ

1,920×1,080ドットの液晶ディスプレイに接続すると、デスクトップがかなり広がり、生産性も向上する

まとめ - 意外と実用的、ライトな利用におすすめ

今回はWN891で各種ベンチマークとOfficeの使い心地を試してみたわけだが、意外にもストレスなく利用できたというのが正直な感想だ。WN891の試用機ではストレージ性能がやや高かったためか、ExcellやWordなども比較的快適に利用できた。ブラウジングや文書作成が主体のライトな利用向けで、上級者向けのサブマシンとしては十分な性能を持っていると思う。

CPUにAtom Z3735Fを搭載していることからパワーの面で不安に感じる人がいるかもしれないが、ネットや文書作成程度の軽い作業には問題なく利用できる。モバイル向けに低価格なPCの購入を検討している人は一度試してみるといいだろう。