続いて日本マイクロソフトが今後注力するフォーカスポイントを3つ紹介した。1つめは「プロダクティビティとビジネスプロセス」。Microsoft Officeという製品を俎上にあげて「新たな使い方や生産性を提案してきたが、日本においては少子高齢化や市場の成熟化が進んでいるため、さらに踏み込んで進める必要がある」という。

平野氏は前述の「テレワーク週間2015」を引き合いに出し、「最初は自社1社のみだったが、昨年は32社、今年は651組織(政府教育関係を含む)にまで拡大した。プライベートとビジネスという2つの分け方が現実的ではなくなりつつある状況では、ワークスタイル自体が重要になった」と語り、テレワークに対して今まで以上に注力することを明らかにした。

日本マイクロソフトが今後注力する3つのフォーカスポイント

2つめは「Windows 10+デバイス」。平野氏はWindows 10の高評価を喜んでいるといいつつも「Windows 8も革新的だったが、スタートメニューなどの問題から躊躇した方もおられた」と自虐的な発言で会場の笑いを誘った。また「社内で想定している目標値をかなり越えるインストール数を数えた」という。

こちらはWindows and Deviceグループのマーケティング担当CVPであるYusuf Mehdi氏のツイートを公式ブログが記事としてまとめたように、Windows 10は7月29日のリリースから1カ月足らずで7,500万台以上のデバイスにインストールされたことを指しているのだろう。平野氏は本フォーカスポイントについて、「Windows 10はPCに限らず、タブレットやスマートフォンなど多くのデバイスに関して注力していく」とまとめた。

3つめは「インテリジェントクラウド」。2020年までにインターネットに接続するデバイスの数が750億個におよぶといわれているIoT(Internet of Things)に言及し、「増加するデバイスはそれぞれが価値を生み出さなければならない。我々は付加価値の増加に注力する」と今後の姿勢を明らかにした。

続いてパートナー企業のインタビュービデオで、Googleと比較した日本マイクロソフトの強みや、クラウドビジネスに関するアピール、2016年度の展開などを語っているが、内容がエンタープライズに特化しているため割愛する。

IDCの統計を元にクラウドビジネスに移行したモデルケースを紹介した

日本マイクロソフト2016年度のパートナー向け展開内容