セカンドモデルに投入されてきた「新しいインターフェイス」

では、これまでのセカンドモデルに劇的な変化がなかったか、と言われるとそうではない。これまで、iPhone 4sで音声アシスタントSiriが搭載され、iPhone 5sで指紋認証Touch IDが採用されてきた経緯がある。

指紋認証機能のTouch ID

SiriはApple Watchでも採用され、モバイルデバイスを声で操作する機能としてiOS 9でも進化を遂げるほか、スケジュールや今いる場所、時間帯などに応じて連絡先やアプリの候補を表示するアシスタントとしての性能を高める。このSiriの機能については、本連載のiOS 9特集の中で、別途紹介したい。

またTouch IDは、当初パスワードの代替としての利用が中心だったが、iPhone 6がApple Payに対応し、決済時の生体認証としての活用が始まった。今後も、スマートホームなど、セキュリティが求められる機能を追加していく際のインフラとして利用できるだろう。

このように、セカンドモデルにこそ、新しいインターフェイスが追加されてきた経緯もある。デザインが変わらないぶん、新たな使い方をより強調することができるからだ。