「ムーアの法則&科学技術館開館」50周年のダブルイベント

インテル 代表取締役社長 江田麻季子氏

インテルは1日から21日まで東京・千代田区の科学技術館にて「ムーアの法則」50周年記念展示を開催している。また、科学技術館では開館50周年を記念し「くらしの技術 50年『大・展望展』」を8月8日から30日まで開催し、ここでもインテルの展示が行われている。

7~9日には小学生の親子を対象とした親子PC体験教室も行われる。この親子PC体験教室に合わせてこれらの展示に対する説明会が行われた。

インテル 代表取締役社長 江田麻季子氏は、説明会冒頭のあいさつで「夏休みという機会に子供にムーアの法則とコンピューティングの歴史を知ってほしい。そしてコンピュータに興味を持ってほしい」と今回の展示の意義を説明する。

また、「ムーアの法則は、ゴードン・ムーアの予見にすぎなかったものを、技術革新を重ねつつ、50年間続けてきた」と説明し、微細化による性能と電力効率の向上が与えた社会的インパクトや、安価で高性能なマイクロプロセッサを提供してきたインテルの歴史を振り返った。

ムーアの法則。18~24カ月でトランジスタ密度が倍になることで、より高密度、低消費電力、低コストになるという予見を示した

ムーアの法則に従って進化したマイクロプロセッサによってPCもフォームファクタや機能を追加している

企画展示に関しては、ショーケースを左から右へと見るだけでITテクノロジーが全部わかる作りになっており、子どもたちがこの分野で興味を持ってくれることを期待するという。また、会場となる科学技術館が開館50周年ということに合わせて、記念展示にも参加していることを紹介していた。

記念展示の概要。主な年表と5つのパネル・ビデオ展示に加えて、現在の最新PCとなる2in1の実物を展示している

この機会に子供に科学とコンピューティングにもっと興味を向けてほしいという

実際の展示内容。2階から3階に上がるエスカレーター脇なので目につきやすい場所にある

江田社長のお気に入りは、ムーアの法則のような急激な成長がほかの世界でも実現したら、どうなるかというパネル

日本では目にすることが少ない14nmプロセスのウエハも展示している

親子で最新PCを体験し、オリジナルうちわを作成

夏休みイベントとして7日~9日には、「インテル 親子 PC 体験教室」が行われた。このイベントでは、最新の2in1 PCを使ってオリジナルのうちわを作成するもの。また、これに合わせてムーアの法則と最新の小型PCとしてNUCとコンピュートスティックを紹介していた。

この日は江田社長が特別ゲストとしてあいさつ

PCの中はどうなっているのか? と分解教室には興味津々。マザーボードからCPUを取り外すところまで実演していた

うちわ作成。片面はインテルロゴがプリントされたもので、もう片面を写真とイラスト、スタンプで好きなように仕上げる。FlashPaintとペンでイラスト作成中

別の親子。もうすでに夏休みの自由課題も終わらせているということで、デザインも結構いい感じだ

インテルのちっちゃなPCの紹介。こんな手のひらサイズで使えちゃうんですよーとNUCを紹介

旅行先でもテレビにつなげるとパソコンになるんですよーとCompute Stickを紹介

「くらしの技術 50年『大・展望展』」での展示も

8日から実施する科学技術館開館50周年 2015年夏休み特別展 ニッポンの産業技術50年「くらしの技術 50年『大・展望展』」においても、50周年を迎えた製品やブランドとしてりかちゃん人形、カップヌードル、リポビタンD、ブルーバックスとともにインテル製マイクロプロセッサの展示が行われていた。

科学技術館の夏休み展示はすでに開始

同じ時を過ごした商品やブランドを紹介する企画コーナー。インテル製品はここでも展示されている

「ムーアの法則50周年」ということで展示されているが、i4004はここではパネルのみとなっていた

8086以降の「パソコン」とプロセッサの主な歴史紹介展示。実物は2Fの展示を見てほしい

日本のマイコンブームを生み出し、筆者の人生も変えたTK-80が展示されていた

さらにこれからの社会で大切かつ身近な産業技術から「クルマ」「食」「素材」「コミュニケーション」の4つのテーマでの展示も行われている。どちらも科学技術館の入館料のみで見ることができるので、夏休みの自由研究のワークショップ参加を兼ねて足を運んでみてはいかがだろうか。