iTunes Storeの日本での提供開始から10周年を迎えた8月4日、Apple Store, OmotesandoでLEDのマスクがトレードマークのEDMユニット、CTSがライブパフォーマンスを披露した。Apple Store, Omotesandoでは、同日から8月10日までの7日間、毎晩1組のアーティストを招いて"LIVE SESSION"が予定されている。

iTunes Storeオープン10周年という記念日にライブパフォーマンスを披露したCTS

ライブはApple Store, Omotesandoの1階にステージを設置して行われた。PAのほか、照明機器も用意され、いつものApple Storeとは異なった雰囲気が漂う。予約制とはいえ、入場無料ということで、入りきれないほどの多くのオーディエンスが詰め掛けた。CTSはこれまでリリースしたオリジナル作品すべてが、iTunesダンスチャートで1位を獲得。昨年秋にはテイラー・スウィフト来日公演のオープニングアクトを務めるなど、ジャンルを越えて注目を集めている。

この日は、そのiTunesダンスチャートで1位となった「Hello Universe」「NO REASON」、新曲の「All for One」などを含むダンサブルなパフォーマンスを展開。途中、メンバーのSquareがセルフィースティックに装着したiPhoneをオーディエンスにかざしたり、コール&レスポンスでフロアを煽る。アンコールではデビュー曲である「Sayonara Twilight」(これもiTunesダンスチャートで1位)を披露した。

Apple Store, Omotesandoがダンスフロアと化した

CTSのブレイクのきっかけとなった理由のひとつに、iTunesダンスチャートで1位になったことが挙げられるが、彼ら以外にも、iTunesから人気に火がついたアーティストは数多く存在する。CDの売り上げが落ち込んでいく中、日本の音楽業界を支えていたのはiTunesであったし、音楽の消費スタイルにもiTunesが変化を齎した。今年はそれに加えて、Apple Musicというストリーミングを中心とした定額制の音楽サービスが始まっている。これから、10年、20年先もiTunes/Apple Musicが音楽産業を牽引していくということは想像に難くない。また、iTunesでは音楽だけでなく、映画やPodcastやオーディオブック、電子書籍や教育コンテンツであるiTunes Uの配信も行われている(もちろんiOSアプリも!)。健康で文化的な最低限度の生活はiTunesによって保証されていると言っても、最早、過言ではあるまい。

"LIVE SESSION"は、Charisma.com(8月5日 8:00pm)、片平里菜(8月6日 7:00pm)、GLIM SPANKY(8月7日 7:00pm)、HAPPY(8月8日 8:00pm)、TANAKA ALICE(8月9日 7:00pm)、 THE OTOGIBANASHI'S(8月10日 7:00pm)と続く。既に満員となっている日もあるが、興味のあるアーティストがいれば是非、足を運んでいただきたい。