先日、アップルはApple Watch用の新しいOS、watchOS 2をこの秋に提供することを発表しました。MacやiPhoneと同じく、本体は変えずにOSを入れ替えることで動作が向上したり新しい機能が使えるようになる、というのがApple Watchが普通の時計と違うところ。近年アップルは、MacやiPhoneに対して新バージョンのOSを毎年提供していますが、Apple Watchもこの恒例行事の仲間入りをした格好です。では、その改善の中身を簡単に紹介していきましょう。

時計のフェイス(文字盤)に写真を設定できるようになる

特定の写真を指定したり、アルバムの写真を順番に表示させることができます。一部の動画も設定が可能です。また、充電中は横置きの時刻表示に対応。枕元用の時計としても活用できるようになります。

自分で撮った写真や、アップルの用意したタイムプラス動画をフェイスに表示

充電中は横置き表示にして枕元に

フェイスに常駐できる情報が増加

以前の記事で、天気やバッテリー残量などの情報を小さなパーツとしてフェイスに常駐させる方法を紹介しましたが、watch OS2ではアップル純正以外のアプリから提供される情報も扱えるようになります。例として、フォルクスワーゲンの電気自動車の充電状況や、ユナイテッド航空のフライト状況などが挙げられています。

アップル純正アプリが進化

Apple Watchに最初から入っている純正アプリも一部の機能が進化します。「メール」は見るだけでなく返信(定型文か音声による文字入力を使用)が可能に。「友達」は現在最大12人しか登録できませんが、新しく12人を1グループとして複数のグループを登録できるようになります。また、iPhoneで「マップ」の機能が向上するのに合わせ、Apple Watchでも電車・バスの乗り換え案内への対応が発表されましたが、日本でこの機能が提供されるかどうかはまだ不明です。

世界300以上の都市に対応と発表されていますが、日本については不明

Siriでできる操作が増える

Apple Watchは便利だけど画面が小さくてアプリ操作が大変、という人に朗報。音声アシスタントのSiriがバージョンアップし、アプリを起動したりグランスを切り替えたりといった操作が音声指示で出来るようになります。その頃までに、街中やジムなどで人目を気にせず時計に話しかけられる環境になっていると良いのですが……。

辞書や簡単な計算にも対応。日本語での精度に期待したいところ

もっと多様なアプリが誕生するかも

Apple Watchに内蔵される様々なセンサーや内部的な情報を、アップル純正アプリだけでなく他のアプリにも利用が許可されることになりました。これは一般の利用者には直接関係ありませんが、アプリの提供者にとってはApple Watch上でできることが格段に広がることになります。つまり、よりバラエティーに富んだアプリの登場が期待できるというわけです。

加速度センサーを使ってゴルフのスイングスピードを計測したり、サイクリングやランニングの記録アプリで心拍数を測る、などの例が紹介されていますました

(提供:iPad iPhone Wire)