バッファローは3日、IEEE802.11acの4ストリーム(理論最大1,733Mbps)に対応したWi-Fiルータ「WXR-2533DHP」を発表した。6月中旬から発売し、価格は28,800円(税別)。
WXR-2533DHPは、4本のアンテナを一直線上に外部配置しているのが特徴。4ストリームをすべて使った通信では実測1,258Mbpsと、有線LANのGigabit Ethernetを超える速度を実現した。また、IEEE802.11acのビームフォーミングに対応したスマートフォンなどの子機と通信する場合、WXR-2533DHPの送信アンテナ×4本を有効に使うことによって、距離が遠くても安定した転送性能を保てる。MU-MIMOにも対応しているため、同じくMU-MIMO対応の子機を接続したときは、それぞれ同時に高速転送を実現する。
アンテナの向きを最適化するために、別途ダウンロードできる「アンテナ設置ガイド」を提供。これを原寸大で印刷して、WXR-2533DHPのアンテナと印刷図を合わせると、標準的なアンテナ角度に設定できる。WXR-2533DHP本体は、スタンドを使った縦置き、壁にネジで取り付ける設置、スタンドを外した横置きが可能。
内蔵のプロセッサ(CPU)には、1.4GHz駆動・デュアルコアのものを採用。ヒートシンクとエアフローによって発熱対策を行い、長時間のデータ転送でも性能が劣化しにくい設計となっている。
拡大するスマートフォンユーザーに対応するため、管理メニューにスマホ対応画面を用意。端末の接続設定には、AOSSやWPSのほか、Android用やiOS用の「QRsetup」アプリも使える。WXR-2533DHPに付属するQRコードを、スマホやタブレットのカメラ機能で読み取ることで、端末のWi-Fi接続設定が可能。
また、「お友達」が家に来たときに、Wi-Fiアクセスポイントを開放するゲストモードが改良された。本体のGUESTボタンを押すだけで設定/解除できる(管理画面からの設定も可能)。
有線LANインタフェースはGigabit Ethernet対応で、インターネット側が1ポート、LAN側(スイッチングハブ)が4ポートだ。USB 3.0×2ポートも搭載し、USB HDDを接続すれば簡易NASとして利用できる。本体サイズはW316×D57×H161mm、重量は約900g。