米AMDは28日(現地時間)、デスクトップ向けAPUの新モデル「A10-7870K」を発売した。北米での価格は137ドル、日本国内の希望小売価格は税別17,480円。

「A10-7870K」は、既存の"Kaveri"(開発コード名)世代のアーキテクチャをベースとしたAPU。対応ソケットは従来と同様のSocketFM2+。従来の最上位モデル「A10-7850K」と比較して、CPUとGPUの動作クロックが向上している。

A10-7879Kの概要

4コアのCPUに加えて、GPUとしてGCNベースのRadeon R7 Graphicsを統合する。GPUのコア数は8。AMDによるとWindows 10に向けた設計を採用し、DirectX 12やVulkan、MantleといったAPIをサポートする。

Kavriのダイショット

このほか、ディスプレイ表示技術「FreeSYNC」や映像の品質を改善する「VIRTUAL SUPER RESOLUTION」、UVD(Unified Video Decoder)やVCE(Video Coding Engine)といった動画再生向けの機能も備える。

Kavriのダイショット

主な仕様は、CPUコアが4、動作周波数はベースクロックが3.9GHz、ブーストクロックが4.1GHz、L2キャッシュが4MB、統合GPUがRadeon R7 Graphics、GPUコア数が8、GPUクロックが866MHz、対応メモリがDDR3-2133(AMPを利用した場合、2400MHz動作に対応する)。既存モデルとの比較は以下の通り。

■スペック比較
製品名 A10-7870K A10-7850K A10-7800
CPU Cores 4 4 4
GPU Cores 8 8 8
Compute Cores 12 12 12
ベースクロック 3.9GHz 3.7GHz 3.5GHz
Turbo Core 4.1GHz 4.0GHz 3.9GHz
L2キャッシュ 4MB 4MB 4MB
統合GPU Radeon R7 graphics Radeon R7 graphics Radeon R7 graphics
GPUクロック 866MHz 720MHz 720MHz
TDP 95W 95W 65W/45W