5月16日・17日の2日間、東京・中野サンプラザでフジヤエービック主催の「春のヘッドフォン祭 2015」が開催された。ここでは、フォステクスのブースにおける注目展示を取り上げる。
フォステクスブースでは、5月15日に発表したRPステレオヘッドホン「T50RPmk3n」を出展している。T50RPmk3nはスタジオユース向けのモニターヘッドホンだ。発売は8月で、予定価格は20,000円(税別)。
T50RPはリファレンスモニターとして世界各国で広く使用されている定番モデル。初代モデルの登場からすでに30年以上、前モデルのT50RPmk2の登場からも15年以上が経過している。
最大の特徴は、フォステクス独自の「RP振動板」だ。RP振動板は高耐熱ポリイミドフィルムをベース材に銅箔エッチングを施したもので、優れた解像度と定位を実現する。新モデルではドライバーユニットを再チューニングし、よりクリアな音質となった。また、イヤーパッドやヘッドバンド部分にも改良を加えており、長時間のモニタリングを快適に行えるようになった。
再生周波数帯域は15Hz~35kHz、インピーダンスは50Ω、感度は92dB/mW、最大入力は3,000mW。質量は315gとなっている。製品にはステレオ標準ジャックのケーブル(3m)に加えて、モバイル環境向けに、ステレオミニプラグケーブル(1.2m)が付属。ただし、平面振動板のドライブにはかなりのパワーが要求されるため、スマートフォンなどに内蔵されているアンプでは、その性能を十分に引き出すことは難しく、ヘッドホンアンプの使用が前提となるとのことだ。
また、4月3日に発表したステレオイヤホン「TE-03」も展示していた。TE-03は、アルミ削り出しハウジングを採用するダイナミック型のイヤホンだ。