ドコモ向けモデルとの違いは?

同じシャープ製ということで、前日に発表されたNTTドコモ向けの「SH-06G」とかなりよく似ている。実際、Android部分のハードウェア的にはほとんど同じなのだという。

タッチクルーザーEXによるマウスモードでの操作感はSH-06Gでも共通しているところ。操作感は良好だ

OSにAndroid 4.4.4を採用したのはAQUOS K(SHF31)のほうが先。ドコモの2機種も同様のバージョンを採用している

nanoSIMの採用や、バッテリーを外さないとmicroSDカードやSIMにアクセスできない設計も共通だが、スロット位置などが完全に一致しているわけではない

最大の違いは、SH-06GがLTEに対応せず3Gネットワークのみで、Wi-Fiやおサイフケータイといった機能もオミットしているところだ。ここはドコモとauの戦略の違いが明確に現れており、auはAQUOS Kを、スマートフォンによる技術の向上を取り入れたフィーチャーフォンの進化の結果として位置付けているが、ドコモはあくまでフィーチャーフォンの土台をAndroidで作っただけで、そのことをユーザーに感じさせるつもりがない。

たとえばカメラ機能を見ても、ドコモは3Gケータイの、それもフラッグシップではない端末として500万画素~800万画素のカメラを搭載している。それに対し、AQUOS Kでは高速なLTE回線を使ってどんどん写真を共有してほしいというコンセプトのもとに1,310万画素のカメラを採用している。

それぞれに理由がある戦略なだけに、どちらが正しいというつもりはないが、ユーザーとしては今あるインフラを最大限に活用させようという、AQUOS Kのほうがわかりやすいのではないだろうか。