Retinaディスプレイ以外、選べない

iPhone、iPad、Apple Watch、そしてMac……筆者は現在使っているAppleデバイスのすべてが「Retina」ディスプレイです。これまでのディスプレイよりも4倍の細かさを備え、小さなディスプレイでも写真やビデオを美しく表示し、また文字も限りなく滑らかです。テキストを書く仕事をしている筆者は、特に文字の美しさのメリットを最大限に享受しているように思います。自分が叩いているキーボードの通りに、印刷されたような文字が次々と表示されていくのです。

2012年からRetinaディスプレイのMacBook Proを使い始めましたが、心変りすることなく「美しいな」と思いながら使っています。そのため、今現在も、性能は十分で薄くて軽い、非常にバランスの取れたMacBook Airを、「Retinaディスプレイではない」というただ1点の理由で選択できないのです。同様に、RetinaディスプレイではないiMacも、積極的に選んできませんでした。4K外部ディスプレイがつながれば……。

もっとも、27インチモデルには「iMac Retina 5Kディスプレイ」なるモデルが登場し、Retina化が始まっています。このマシンのディスプレイも素晴らしいものでした。とはいえ、デスクに27インチを置くスペースがなく、またさすがに文章を書くにはオーバースペック、ですよね。

20インチから大きくても24インチ程度のディスプレイをMacに接続することで、持ち運べるメインマシンをデスクで快適に利用する、というスタイルを作ることができると筆者は考えています。4Kディスプレイの価格も5万円以下に落ち着いてきましたので、これを接続すれば高精細表示を快適に使いこなせるはず。そこで、2015年モデルのMacBook Pro 13インチと、MacBookを、Dellの4Kディスプレイ「P2415Q」に接続してみることにしました。

Dellの4Kディスプレイ「P2415Q」

Dell P2415Qは、実売価格で5万円を切る非常に低価格の4Kディスプレイです。3840x2160ピクセルのIPS液晶を採用しており、視野角178度とsRGBカバー率99%の優れた発色を実現するなど、ディスプレイとして非常に魅力的な製品です。DisplayPort、Mini DisplayPort、HDMIを備え、DisplayPort系の入力では4Kで60Hzをサポート、HDMIでも4Kで30Hzの表示ができます。

非常に優れたスタンドもポイントの1つ。上下に130mm、左右に45度ずつ、角度調節も充分な可動範囲を確保していて、非常にスムーズに、軽い力で調節することが可能です。また、画面を縦長に回転させることもできます。またUSB 3.0のハブ機能も用意されており、MacにケーブルをUSBケーブルを1本つないでおけば、キーボードやスキャナなどの複数のUSBデバイスをまとめて接続することができます。デスクをすっきりと整理できる点も良いですね。さっそく、これをMacにつないでいきましょう。