説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「サードパーティー製イヤホンのリモコン、iPhoneの付属品と機能は同じ?」という質問に答えます。

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iPhoneに付属のイヤホン(Apple EarPods)には、小型マイクを内蔵したリモコンが装着されています。一見すると「+」と「-」のボタン2つで、音量を上下するしかできなさそうですが、中央部も押せるしくみ(センターボタン)であり、いろいろな操作が可能です。

センターボタンを押す回数によって、機能が変化することもポイントです。たとえば、センターボタン1回押しは音楽の再生/停止ですが、2回押しは次の曲を頭出し、3回押しは前の曲を頭出しです。ハンズフリー通話中はセンターボタン1回押しで通話を開始/終了しますが、2秒間押し続ければ着信拒否になります。

このようなリモコンの挙動は、Appleが定める仕様に沿ったものです。つまり、Appleが定める仕様に準拠した製品のみ名乗ることができる「Made for iPhone(iPod/iPad)」ロゴが付いた製品であれば、リモコンの動作は同じです。

だから、リモコンが付いた製品であっても必ずAppleが定める仕様に完全準拠しているわけではなく、Apple EarPodsのリモコンと同じ働きを持つとはかぎりません。「スマートフォン対応」との記載がある製品の多くは、iPhoneで音楽を聴くときにリモコンを使うことができますが、Apple EarPodsおよび「Made for iPhone(iPod/iPad)」ロゴがある製品とまったく同じ操作は保証されませんから、挙動が異なる可能性はあります。

「Made for iPhone(iPod/iPad)」ロゴの取得にはコストがかかるため、製品価格に反映されます。リモコンの機能は音楽の再生/停止と曲スキップ程度でかまわない、センターボタン複数回押しは使わないというのであれば、ロゴ取得のコストを音質など他の項目に振り向けた製品のほうが買い得かもしれません。

サードパーティー製イヤホンであっても、Appleの認定を受けた「Made for iPad/iPhone/iPod」のロゴがある製品であれば、リモコンの動作は同じです