スマートフォンをわざわざ取り出さなくていいので、歩きスマホをしなくてすむし、画面をオンにしないので、スマートフォンのバッテリ節約にもなる。普段はバイブにしていて気付きにくい着信に気付きやすくなるので、電話を逃すことが少なくなったのはいい。

メールやSNSの返信はさすがにしない。LINEもFacebookの「いいね」も特に使わないので、はっきり言って「着信とメールの確認」ぐらいにしか使っていない。米国では特にヘルスケア系の機能が重視されるので、心拍計や歩数計、走行距離、カロリー計算といったアプリが用途としてよく言われるが、これも筆者には必要性が薄い。

Apple Watchの場合、手書きの絵を送信する「スケッチ」、画面をタップした振動をそのまま送信する「タップ」、心拍センサーが読み取った鼓動を送信する「ハートビート」といった独特のコミニュケーション機能も備えているが、まあ、これも人を選ぶ機能ではあるだろう。

Gear Liveでよく使うものといえば、Google Nowだ。Androidスマートフォンだと、Google Nowにさまざまな情報が「カード」として表示され、そのカードがAndroid Wearにも表示される。例えば天気予報や自宅までの所要時間、次の予定といった具合。海外にいると、「日本の時間」も表示されるのが地味に便利だったりする。

Android Nowの交通情報のカード

他には、Yahoo!乗換案内の場合、検索した乗り換え結果をメモとしてAndroid Wearで表示できる機能もあって、これは使っていて便利。Google自身がGoogleマップに同様の機能を搭載しないのは解せないが、スマホアプリでの動作が時計で継続する、逆に時計での動作がスマホアプリで継続する、というのがスマートウォッチの良さだと思う。

時計単体でできることは限られてるし、なんでもこれで済まそうとは思わない。スマートフォンで便利になった生活に、ちょっと気の利いた通知をしてくれれば満足ではある。