富士通は4月22日、メインフレーム「FUJITSU Server GS21 シリーズ」上の資産の価値を向上させるため、対応するソフトウェア「FUJITSU Software Remote Access eXtension」「FUJITSU Software GSM/MNGR」(GSM/MNGR)の機能強化を行ったと発表した。

今回、基幹システムの中核を担う同社のメインフレームと、クラウドやビッグデータ向けシステムとの連携を強化し、営業現場などのビジネスフロントから既存の基幹アプリケーションや基幹データをシームレスに利用できるようにした。

メインフレームと最新プラットフォームとの連携イメージ

「Remote Access eXtension」はオープンシステムから基幹データベースへ直接アクセスするためのソフトウェアで、企業全体で利用されている各種アプリケーションを接続・統合するための技術であるエンタープライズ・サービス・バスとの接続機能を強化した。

具体的には、オープンシステム側の連携プログラム作成を不要にし、既存の業務アプリケーションを活用できるようにすることで、システム構築やテスト期間を従来の数カ月から数週間に短縮できる。

「GSM/MNGR」はメインフレームに接続するストレージを効率的に運用管理するためソフトウェアで、一度に扱えるデータ容量を従来のテラバイト規模からペタバイト規模に拡大した。

これにより、フロントエンドのシステムで収集したビッグデータを基幹システムでバッチ処理するなど、SoEとSoRとの最適なハイブリッドシステムを実現する。

各製品の使用料は、「OSIV/MSP Remote Access eXtension V11」が月額12万3000円より、「OSIV/XSP Remote Access eXtension V11」が月額3万8000円より、「OSIV/MSP GSM/MNGR V11」が月額5万2000円よりとなっている(いずれも税別)。