XYZプリンティングジャパンは16日、パーソナル向け3Dプリンタの新製品「ダヴィンチ Jr. 1.0」を発表した。直販サイトの販売価格は税込49,800円。同シリーズを取り扱う家電量販店やネットショップなどで4月下旬より発売する。

ダヴィンチ Jr. 1.0

同社が展開している3Dプリンタ「ダヴィンチ」シリーズから大幅な小型化・低価格化を果たした新製品で、CES 2015でも展示されていた。2015年2月に発表した「ノーベル 1.0」はプロシューマー向け、2014年3月に発表した「ダヴィンチ 1.0」はエントリーユーザー向けの製品となるが、今回の「ダヴィンチ Jr. 1.0」は個人およびファミリーユーザー向けに位置付けられる。

本体サイズはW420×D430×H380mmと、「ダヴィンチ」シリーズと比べ、きょう体サイズが約半分、体積比が約50%に縮小。重量は12kgで、重さも約半分に軽量化した。

一方、最大出力サイズはW150×D150×H150mmで、「ダヴィンチ」シリーズから奥行きと高さが約5cmほど狭まっている。対応素材は、他シリーズと互換性のないPLAの専用フィラメント。カートリッジ内部にNFCタグを格納し、残量管理が行える。

本体サイズはW420×D430×H380mmで、大型の電子レンジほど。重量は約12kg。大人が一人で持ち運ぶことができる

このほか、操作インタフェース上部にSDカードスロットを搭載。最大16GBまでのSDHCカードが使用でき、ファイルデータの格納に加え、PCからプリントする際のキャッシュとしても利用する。このため、SDカード単体によるPCレスのプリントは可能だが、PCと接続した場合でも本体にSDカードを挿入している必要がある。

本体内部

操作インタフェースの上部にSDカードスロットを搭載。最大16GBまでのメモリカードを挿入して利用する

操作インタフェースはプッシュボタンを採用。中央にQRコードを備え、現時点で具体的なコンテンツは未定だが、スマートフォンやタブレットなどで読み取ると専用アプリケーションなど、関連情報が表示されるという。

操作インタフェースはプッシュボタン。「ダヴィンチ」シリーズとはデザインが異なっている

主な仕様は、印刷方式が熱溶解樹脂積層(FFF:Fused Filament Fabrication)、ヘッドがシングル、積層ピッチが0.1/0.2/0.3/0.4mm、対応データがSTL、XYZフォーマット(独自)。インタフェースはUSB 2.0、SDカード(最大16GBまで、市販品対応)。対応OSはWindows 7以降、OS X 10.8以降。

販路は、家電量販店、ECサイト、販売代理店。家電量販店では、ビックカメラ、ソフマップ(ビックカメラグループ)、ヤマダ電機、ノジマ、コジマ、ベスト電器、ケーズデンキ、ジョーシン、アプライド。ECサイトでは、amazon.co.jp、楽天市場、Yahoo! JAPAN。代理店はソフトバンク コマース&サービス、加賀ハイテックで取り扱う。

専用フィラメント。発表時のカラーはホワイト1色のみ。フィラメントリール内にNFCタグスロットを備え(NFCタグ自体はユーザー自身が挿入)、フィラメント残量を管理する

造形物の例