キヤノンは4月8日、RAW編集ソフト「Digital Photo Professional 4 (DPP 4)」の最新アップデーター「4.2.10」を公開した。DPP 4.2.10 for Windowsでは新たに、32bit版のWindowsに対応した。

DPP 4

DPP 4は64bit OSにネイティブ対応したRAW編集ソフトとして、2014年6月にリリースされ、対応カメラのユーザーに無償で提供されてきた。対応OSはこれまで、64bit版のWindows 7/8/8.1およびMac OS X 10.8/10.9/10.10だったが、今回のアップデートにより、32bit版のWindows 7/8/8.1でも利用可能となった。ただし、32bit環境では下記に挙げた項目のほか、いくつかの制限がある。

  • 保存・印刷の処理時間は、64bitに比べて1.5倍程度遅くなる
  • クイックチェックにおける複数画像のセレクト時間が、64bitに比べて1.2倍程度遅くなる
  • プレビュー表示におけるウィンドウFIT(および50%以下)の最終画質表示までの時間が、64bitに比べて50%程度遅くなる
  • プレビュー表示において、スクロールの度に50%解像度の画像が表示される
  • プレビュー表示での同時表示は4画面のみ (64bitは36画面)
  • サムネイル表示において、フォルダが変わる度にサムネイル現像(モザイク表示)が発生

DPP 4.2.10の対応カメラは、EOS 8000D、EOS Kiss X8i、EOS-1D C、EOS-1D X、EOS-1D Mark IV、EOS 5D Mark III、EOS 6D、EOS 7D Mark II、EOS 70D、EOS 7D、EOS 5D Mark II、EOS Kiss X7i、EOS Kiss X7、EOS M3。

DPP 4.2.10は32bit版Windowsにもインストール可能