説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「友人にiPhoneを奨めるときのポイントは?」という質問に答えます。
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iPhoneには、幅広い年齢層にアピールする特徴がいくつもあります。それはデザインであり、タッチパネルがもたらす操作性であり、扱いやすいカメラ機能であり……新モデルの発売直後はともかく、しばらくすれば手ごろなプランが登場して価格面でのハードルも下がります。しかし、Android端末と比べたときのメリットを客観的に説明するには、いくぶん力不足です。
奨める相手が友人であれば、「連携」はひとつのキーワードとなるでしょう。iPhone同士であれば、写真などさまざまなデータをその場でワイヤレス転送できる「AirDrop」を利用できます。写真/ビデオを共有して閲覧を許可するだけでなく、コメント機能がある「iCloud写真共有」も用意されています。写真を見せ合う間柄であれば、かなりの説得力ではないでしょうか。
最新の機能を長く使える安心感も、iPhoneならではです。Appleはほぼ1年間隔でシステム(iOS)をバージョンアップして大幅な機能向上を図っていますが、基本的に過去のモデルもフォローされます。ハードウェアの陳腐化は買い替え以外対策はありませんが、ソフトウェアは更新により機能強化できるので、大きな強みといえます。
実際、2009年6月発売のiPhone 3GSは2012年9月公開のiOS 6まで、2010年6月発売のiPhone 4は2013年9月公開のiOS 7までサポート対象機種に含まれていました。このパターンが今後も踏襲されれば、新モデルを発売と同時に購入すると約4年間は最新のシステムを利用できることになります。
リセールバリュー(下取り価格)の高さも、iPhoneならではといえるでしょう。2015年5月以降に発売される端末はSIMロック解除が義務付けられますから、中古スマートフォン市場が活性化することは確実です。新興国で中古iPhoneの人気は高く、今後も高い需要が見込まれます。機能やデザインにあまり関心のない人に対しては、ここがお奨めどころかもしれません。