夜間でも使えそうな運転音

コンセントにつないで使用する掃除機とは異なり、コードレス掃除機はカタログなどへ吸込仕事率(空気を吸い込む能力を表す)をカタログなどに表記することが義務づけられていない。しかし、IC-SLDC1はダストピックアップ率(ゴミを吸い取る能力を表す)を99%と公表している。

では、実際にはどのくらいゴミやホコリなどを吸い込めるのだろうか? 今回は木炭を燃やした後に発生する木灰を、フローリングにまいて実験してみた。ちなみに木灰はかなり細かいうえ、水以上の比重を持つ物質だ。掃除機にとってかなり負担のかかるテストであることはまちがいない。

木灰をフローリングにまいてみた

筆者が持っているキャニスター型紙パック式掃除機(吸込仕事率620W)と比べると、さすがに吸い込む速度は遅いが、コードレス式としては十分なパワーを持っているようだ。紙パックが満タンになるのにかかった時間は1分ほどだった。

特筆すべきは、その動作音の静かさだ。掃除機から約1m離れたところに騒音計を設置してみたのだが、キャニスター型は65dB、IC-SLDC1は60dBだった。数値的にみれば大差ないと思われそうだが、5dBの差はけっこう大きい。IC-SLDC1なら夜間でもためらわずに使えると感じた。ちなみに、測定した部屋ではパソコンなどが動作しているため、掃除機を使っていない状態でも常時40dBほどの数値になる。騒音レベルについては、あくまでも参考値としてみてほしい。

自動モードでは「ほこり感知センサー」によって、ホコリが多い時は強運転、少ない時は弱運転に自動で切り替える

IC-SLDC1は必要なときにサッと取り出して、手軽に掃除を行うのに適した製品だ。1.3kgという軽さも、面倒な掃除をラクにしてくれる。