説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「USB-C」端子しかないパソコンを購入したら?』という質問に答えます。

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3月10日に開催されたスペシャルイベントは、時計型端末「Apple Watch」の発売日が発表されるなど、世間の注目を集めました。ノートパソコン「MacBook」も、厚さ13ミリ/907グラムというサイズ感もあり、大いに話題となりました。

そのMacBookですが、従来のパソコンにない特徴があります。それは、外部インターフェイス(接続端子)にとして2014年8月に仕様策定されたばかりの「USB Type C」(USB-C)を採用したことです。電源供給もデータ転送もこの端子のみで行うことになるため、現在iPhoneとパソコンの接続に使用されているケーブル(USB-Lightning)では直接接続できないことになります。

なお、Appleは既存のUSB-Lightningケーブルを接続できる「USB-C - USBアダプタ」というアクセサリの発売を予定しています。今後Appleが各種製品にUSB-Cの採用を進めるのであれば、「USB-C - Lightningケーブル」が発売される可能性は大です。当面はアダプタを持ち歩く不便を覚悟しなければならないものの、iPhoneの接続そのものに支障はありません。

問題があるとすれば、MacBookへの充電と同時にiPhoneのデータ転送/充電ができなくなることです。いずれはUSB-C対応ハブが発売されるのかもしれませんが、ハブを必要とする以上、同時に複数の外部機器を接続する使い方には不向きなパソコンといえるでしょう。

もっとも、iCloudに象徴されるように、iPhoneはパソコンと直接同期せずに活用する方向で進化していますから、データ転送/バックアップを目的とした接続はかつてほど重要ではありません。MacBookは未発売の製品ですから検証は必要ですが、実際にはそれほど不便を感じないのではないでしょうか。

4月発売のMacBookには、iPhoneに付属のUSB-Lightningケーブルを直接つなげないものの、別売の「USB-C - USBアダプタ」を利用すれば接続できます