次世代データセンター向けオールフラッシュ型ストレージシステムを提供する米ソリッドファイアーは3月19日、アジア地域でのさらなる事業展開の一環として、東京に日本オフィスを新設し、本格的に日本市場へ参入したことを発表した。

日本法人となるソリッドファイアージャパンにて代表取締役社長を務める岡田義一氏

これにより、日本法人の代表取締役社長として岡田義一氏が就任するほか、日本での販売代理店として新たに、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と契約を締結する。

ソリッドファイアーは、2010年に創設され、大規模データセンターを運営する企業やサービスプロバイダーを対象に、ソリッドファイアーのストレージプラットフォームと顧客のハードウェアの連携を容易に実現するソフトウェア「Element X Program」などのソリューションを提供する。

日本にて販売される「オールフラッシュストレージ SF シリーズ」は、テナントや利用部門、アプリケーションごとにデータの入出力量を制限し、必要となる性能を管理することで、マルチテナント方式での使用に対応したストレージだ。

オールフラッシュストレージ SF シリーズ エントリーモデル「SF2405」イメージ

ストレージへの負荷や使用量が管理できるため、パフォーマンスの安定性向上に加えて、導入前のサイジングや将来の増強の見通しも容易に行えるほか、高速での読み書きを実現するフラッシュメモリーの使用や利用状況に応じて筐体をまたいだスケールアウト機能により、クラウドサービス事業者が提供するクラウドサービスの品質向上に貢献するという。

今回の日本市場への本格的な参入は、オーストラリアやシンガポールにおけるアジア地域本社の設立に続くもの。OpenStackやVMwareをベースとするクラウド内インフラストラクチャとして、オールフラッシュ型ストレージプラットフォームを採用する日本企業の増加を受け、2014年9月30日に日本法人を設立するに至った。

今後は、販売代理店として、2014年7月に契約を締結した日商エレクトロニクスと、このたび新たに契約を行ったCTCの2社が、日本国内における「オールフラッシュストレージ SF シリーズ」の販売を行っていく。

(左から)ソリッドファイアージャパン 代表取締役社長 岡田義一氏 / ソリッドファイアー 創業者兼CEO デーブ・ライト氏 / 日商エレクトロニクス 取締役常務執行役員 木部俊明氏 / 伊藤忠テクノソリューションズ 情報通信事業企画室 室長 安藤俊氏