米NVIDIAは17日(現地時間)、米国・サンノゼで開催されているGPU Technology Conference 2015(GTC 2015)の基調講演において、デスクトップ向けGPUのフラグシップモデル「GeForce GTX TITAN X」を正式に発表した。米国における価格は999ドル。

GeForce GTX TITAN Z

GTC 2015の基調講演でGeForce GTX TITAN Zを発表するNVIDIA 社長兼CEOのジェンスン・ファン氏

Maxwell"(開発コード名)アーキテクチャをベースとした新GPUコア「GM200」を搭載。製造プロセスは28nm。トランジスタ数は80億個、CUDAコア数は3072基で、2014年9月に発表したGeForce GTX 980の2048基と比べて、CUDAコア数が大きく増加している。また、メモリは384bitのGDDR5で、メモリ速度は7Gbps(データレート)、容量は12GBを搭載し、単精度浮動小数点演算性能は7TFLOPS。

GM200のブロックダイヤグラム

このほか、主な仕様はベースクロックが1,000MHz、ブーストクロックが1,075MHz、メモリが384bit接続のGDDR5 12GB、メモリスピードは7Gbps、TDPは250W、補助電源は8ピン×1、6ピン×1、PCとの接続バスインタフェースはPCI Express 3.0。映像出力コネクタはDL-DVI×1、HDMI×1、DisplayPort×3。

既存モデルとの比較は以下の通り。なお、マイナビニュースでは大原雄介氏による「GeForce GTX TITAN Z」のレビューも合わせて掲載しているので、ご参照いただきたい。

【レビュー】NVIDIA GeForce GTX TITAN Xを試す - Maxwell世代の新フラグシップGPUの実力を探る
■既存モデルとのスペック比較
モデル GTX TITAN X GTX 980 GTX TITAN Black GTX TITAN
アーキテクチャ Maxwell Kepler
ベースコア GM200 GM204 GK110
製造プロセス 28nm
トランジスタ数 80億個 52億個 71億個
GPC数 6基 4基 5基 5基
SM数 24基 16基 15基 14基
CUDAコア数 3072基 2048基 2880基 2688基
ROP数 96 64基 48基
テクスチャユニット数 192基 128基 240基 224基
GPUベースクロック 1000MHz 1126MHz 889MHz 836MHz
GPUブーストクロック 1075MHz 1216MHz 980MHz 876MHz
メモリクロック 7010MHz 6008MHz
メモリタイプ 12GB GDDR5(384bit接続) 4GB GDDR5(256bit接続) 6GB GDDR5(384bit接続)
TDP 250W 165W 250W
補助電源ピン 8ピン×1、6ピン×1 6ピン×2 8ピン×1、6ピン×1
出力端子 DL DVI×1、DisplayPort×3、HDMI×1 DL DVI×2、DisplayPort×1、HDMI×1