説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『なぜ「白ロムiPhone」が人気なのでしょう?』という質問に答えます。
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「白ロム」は俗称で、契約情報が端末上のメモリ(ROM)に記録されていない携帯電話機を意味します。その反対に、契約情報が書き込まれている携帯電話機は「黒ロム」と呼ばれます。現在はSIMカードにより契約者情報を管理されているため、SIMなしの状態が「白ロム」です。つまり、「白ロムiPhone」はSIMカードなしで販売されている中古/新古端末です。
白ロムiPhoneが人気を集めている理由ですが、MVNOによる「格安SIM」が普及したためと考えられます。カードの形状と、その格安SIMが利用する通信回線(ドコモ/au/ソフトバンク)が一致すれば、SIMカードを挿入するだけで、キャリアショップで購入した端末と変わらない感覚でiPhoneを利用できます。
利用するSIMカード次第では通信量や通信速度の制限を受けるものの、格安SIMのデータ通信料はおおむねドコモ/au/ソフトバンクより低く設定されているため、iPhone利用に関するトータルの出費を抑えることができるというわけです。
ただし、白ロムiPhoneの購入にはいくつかの注意点があります。iPhone 4s以前はマイクロSIM、iPhone 5以降はナノSIMと、モデルによりSIMカードの形状の違いがあるほか、キャリアによるSIMロックの影響を受けるため端末が販売されたキャリアがどこかを確認する必要があります。中古品の場合、以前の所有者がキャリアへの支払いなどでトラブルを抱えていると、ネットワーク利用制限をかけられている可能性もあります。可能であれば、iPhone固有の製造番号(IMEI)を調べ、SIMロックをかけているキャリアのWEBサイトでネットワーク利用制限の有無を確認しましょう。