ビジネスでPCだけでなく、タブレットやスマートフォンといったスマートデバイスも活用されることが多くなってきた。企業のIT部門では、サポートしなければならない端末が多彩になりすぎ、効率的な対応ができないことが問題になっているケースも多いようだ。そうした状況に対応してくれるのは、複数の通信会社のユーザーサポートにも利用されている本格的なマルチプラットフォーム&マルチデバイス対応のリモートサポートソリューション「Optimal Remote」だ。

PCだけでなくスマートデバイスもサポート対象になる時代

PCを1人1台利用することはずいぶん前からオフィスの常識だが、最近ではデスクで利用するPCのほかに外出先での作業用にタブレットやスマートフォンを持たせる流れができたことから、1人あたりの保有デバイス数が増えてきている。つまり、情報システム部門が管理・サポートしなければならない端末数が増えているのが実情だ。

しかも、タブレットやスマートフォンはiOSやAndroidといったWindows以外のOSを搭載している。従来のPCサポートとはいろいろと勝手が違うが、最も大きな違いは端末メーカーによって、さらには利用しているアプリや設定によって画面の見た目が変化してしまうことだろう。

ある企業では、本社の情報システム部門が支社のサポートまでを一括で請け負っていた。大規模なリプレース時や新規ソリューション導入時には現地に訪問するものの、日常のサポートは電話やリモートデスクトップ機能を利用した手法で済ませていた。Windowsのリモート機能でまかなえない部分や周辺機器については電話で説明する状態でしのいで来たが、最近スマートデバイスを業務利用することになってからそれでは間に合わなくなってしまったという。

カスタマイズされた端末のサポートを遠隔地から行うためには、やはり画面共有機能が必要なのだ。しかし各OSに合わせて複数の画面共有ソリューションを導入し、相手に合わせて使い分けるというのはあまり現実的ではない。1つのソリューションで各端末に対応してくれるのが一番だ。常に同じインタフェースから対応できる方が、サポートスタッフの負担も少ない。

そうした要望に応えてくれるのが、画面転送による遠隔操作をマルチプラットフォームで提供する「Optimal Remote」だ。

手軽で安心・安全なリモートサポートを実現

「Optimal Remote」は、Windows PCだけでなくAndroidやiOSを搭載した端末に対しても画面転送で遠隔操作を実現するソリューションだ。独自の圧縮技術により、高速なレスポンスを実現。ストレスのないサポート業務を可能にしてくれる。

例えばPCサポートを行う場合、サポートを受けるユーザーは指定のURLにアクセスし、リモート操作用のプログラムをインストールする必要がある。しかしその流れは、画面上に表示されるボタンをクリックするだけという簡単さで、エンドユーザー自身はプログラムをインストールしたという意識は持たない。そして、サポート終了時にはそのプログラムがアンインストールされるというのも安心できるところだ。さらに通信は暗号化されるため、第三者による不正な「のぞき見」も防止できる。

指定URLにアクセスした後はボタンをクリックするだけでサポートの準備が整う

遠隔操作では画面の一部をカーソルで指さして見せたり、画面に赤ペンで書き込みをすることもできる。つまり、オペレーターが勝手に操作して終了するのではなく、エンドユーザーにどの部分を見るべきなのか、実際の画面で確認させながらサポートできるということだ。教育的な効果も期待でき、わかりやすいサポートによって対応件数を減らして行くことにつながるだろう。

異なるOSを搭載した複数台の端末を同時にサポートすることも可能だから、1人のユーザーが複数端末を利用していることが多い現在の状況にもマッチしたツールといえる。

画面に大きな手のカーソルを表示して指さして示すことも可能

確認して欲しいポイントを赤線で囲うなどして示せる赤ペン機能も搭載

最新OSや周辺機器のサポートにも対応

こうしたツールは、対応すべき端末がある程度存在するようになってからサポート対象にすることが多い。しかし「Optimal Remote」はまだ搭載端末が非常に少なく、日本ではほとんど使われていないAndroid 5.0にもすでに対応しているという。最新端末を業務利用したいという場合に頼りになるだけでなく、この対応速度と技術力の高さは大きな安心につながる。

さらに各種OSの搭載されている端末だけではなく、PCに接続された周辺機器までサポート対象にすることができる。例えば、プリンタがうまく動かないというような時にPCの設定の問題なのか、ドライバを入れ直せばよいのか、接続状態が悪いのかなどを、ワンタッチで機器の管理画面にアクセスして素早く切り分けることにもつながり、単純にPCの不具合を直すというだけでなく、周辺機器の不具合による業務の滞りを解消してくれるという意味で非常に意義のあるものといえるだろう。

リモートサポートにあたって、多くのソリューションでは最初にエンドユーザーが指定の番号を打ち込むなどしてリモート操作の受け入れ準備を行うが、「Optimal Remote」の場合はその操作も必要がない。接続後はPC本体やインストールされているアプリケーション、接続された周辺機器などについてリモートで情報を取得し、サポートすることができてしまう。これはスマートデバイスに関しても同じで、どのようなアプリがインストールされているのかをサポート側で容易に確認できる。

リモート接続している端末の情報や各種周辺機器情報などをサポートスタッフが簡単に確認可能だ

機器の裏側に回って型番の刻印を見るというようなことも含めて、サポートを受けるユーザー側はほとんど作業が発生しない。PCやスマートデバイスの利用に不慣れなユーザ―を相手にしたサポートは、オペレーターにとっても説明などが難しく負担の高いものだが「Optimal Remote」を利用すれば多くの端末や機器を対象に、確実なサポートが快適に行える。

大規模な採用事例も多数の実績あるソリューション

一般的な企業で考えられる用途としては、支社や営業所、出張先、在宅勤務、データセンターといった本社オフィスからでは容易に対応できない遠隔地にある端末のサポートがあるだろう。本社内においても、簡単に移動させることのできないデスクトップPCを対象にしたサポートや、外出中に今すぐ対応して欲しいという営業担当者に対応したりといった需要がある。

これまでに記載した社内ITサポートでの利用にとどまらず、携帯電話キャリアや接続サービス事業者など、コンシューマー向けサービスを提供している企業がユーザーサポートに活用しているのだ。また、他にもWebサイトのサポートツールやソフトウェア・ハードウェアベンダーの保守ツールとしての利用など、導入事例は幅広い。現在「Optimal Remote」を通じてサポートを受けている最大利用者数は、なんと延べ1000万人以上にものぼるという。

ある程度知識を持っているビジネスパーソンだけでなく、知識も利用経験も少ない人を含めた多彩なユーザーを相手にスムーズなサポートを提供しなければならない企業で導入され、「Optimal Remote」は高い評価を受けている。スムーズなサポートに欠かせない、画面転送の早さや操作の簡単さが決め手で採用されることが多いようだ。

それだけ、事前準備不要でマルチプラットフォームに対応し、周辺機器まで含めたマルチデバイスを対象にサポートが行えるというのは現場で活躍できるポイントなのだ。

必要な機能を1カ月単位で利用できる手軽さも魅力

「Optimal Remote」はオプティムの提供しているサービスだが、NTTコミュニケーションズのビジネス向けアプリケーションのオンラインストア「すぐに使えるビジネス向けアプリ」から導入することで、より中小企業にとっても使いやすいものになる。

利用料金は、1席あたり月額1万6200円。価格が手ごろであるのも重要だが、年額ではなく月額で利用できるのは「すぐに使えるビジネス向けアプリ」から導入した場合のみだ。さらに、サポート対象に合わせてPCのみ、PCとAndroid、PCとその周辺機器、PCと周辺機器にAndroidも加えたもの、とプランを選択できる。iOSに関しては各プランに対してオプションで対応する方式だ。

メニュー種別 Basic Mobile Ubiquitous Suites
サポート可能
デバイス
PC
(Windows/MacOS/
Windows Server OS)
PC
Android
PC
Multi Device
(PCとネットワークに接続された、MFP・プリンタ・ルータなどの機器)
PC
Android
Multi Device
オペレータ
ライセンス
15,000円/席
(税込16,200円)
40,000円/席
(税込43,200円)
100,000円/席
(税込108,000円)
125,000円/席
(税込135,000円)
iOS
オプション
25,000円/席
(税込27,000円)
必要な機能を選択して1カ月単位の利用が可能なのは「すぐに使えるビジネス向けアプリ」から導入することのメリット

また「すぐに使えるビジネス向けアプリ」から導入した場合、初期費用と初月の利用料金が無料になるというのも大きな魅力といえるだろう。快適な環境を容易に導入できるから、サポートに困っているのならばぜひ活用してみて欲しい。