米Appleが新しい写真管理・編集ソフト「写真」を含む「OS X Yosemite v10.10.3」のパブリックベータを開始した。「写真」はiCloudフォトライブラリ(ベータ)をサポートし、iOSの写真アプリとの連係に優れているのが特徴。昨年6月にWWDC 2014で開発発表を行い、今年前半のリリースを予告していた。AppleはすでにiPhotoとApertureの開発を終了させる計画を明かしており、「写真」はOS Xの新しい標準写真ソフトとして、事実上iPhotoとApertureを引き継ぐソフトになる。

パブリックベータ版の試用を希望するMacユーザーは、OS X Beta Programのサイトでベータプログラムに登録するか、登録済みの場合はApple IDを使ってサインインする。OS X Yosemite Public Beta Guideの説明に従って、バックアップを作成し、次に「Beta Access Utility」をダウンロードして、YosemiteBetaAccessUtility.dmgをダブルクリックして実行する。Macがベータプログラムに登録され、自動的にMac App Storeが起動し、アプリケーションのチェックが完了すると利用できるアップデートに「Pre-release: OS X Yosemite 10.10.3 Public Beta (14D87p)」が表示される。パブリックベータ版をインストールしたら、通常版へのバージョンダウンはできない。

「写真」はiPhotoのフォトライブラリを取り込んで使用する(複数ある場合は、その内の1つ)。引き続きiPhotoも使えるが、「写真」で行った変更や編集はiPhotoには反映されず、逆も同様だ。Apertureライブラリも「写真」に取り込めるが、プロジェクトがアルバムに、スターレート/カラーラベル/フラグなどがキーワードに変換され、その他のIPTCメタデータは「写真」で表示されず、カスタム・メタデータ・フィールドは「写真」に移行しないので注意が必要。Apertureも引き続き使用できるものの、変更や編集は「写真」に反映されず、「写真」での変更や編集もApertureには表示されない。